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モータースポーツ

アンドレッティのF1参戦に否定的なメルセデス代表は「1200億円以上は必要」と指摘!一方でマクラーレンは大歓迎

THE DIGEST編集部

2022.02.26

「F1に参加するチームは、付加価値を持つ必要がある。ただ2億ドルの参加費を支払うだけでなく、他チーム、F1、FIAに対して何ができるかを示さなければならない。そうすることで、この競技は成長していく。このカテゴリーは、絶対的な頂点にある。F1は、(サッカーの)チャンピオンズ・リーグであり、(アイスホッケーの)NHLである」

 F1のステータスを重視するヴォルフは、「本物のブランドとなるため、優秀な人材と必要な資金を備えるには、2億ドルだけでなく、おそらくは参戦するにあたって10億ドル(約1200億円)以上は必要だ」と非常に高いハードルを設定し、簡単な新規の参入には明確な拒否の意志を示した。

 一方、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表の意見は、ライバルチームほど頑なではなく、「アンドレッティの名はモータースポーツにおいては強力だ。しかし、参入を狙っているのは彼らだけではない。F1で走るためには、コンコルド協定に定められた規定を満たした上で、注意深い検討の末に承認される必要がある。これは、現在の10チームを保護するためでもある。彼ら(アンドレッティ)も、その手順を正しく踏むものと思っている」と語っている。
 
 アルファタウリのフランツ・トスト代表も「F1は10チームであり、これらはいずれも本当に良いチームだと思う」と現状のままで問題はないとしながらも、「最終的にはFIAやFOM(F1マネジメント)の決定次第だ。マイケルが参加したいとの意思を示し、全ての条件を満たし、10チームがそれを受け入れる場合にのみ、参加は認められる。そうでなければ、認められない」との見方を示した。

 これらに対し、新参者を歓迎するのはマクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表で、「アンドレッティの名前と彼のチームは、米国でのF1をより成長させてくれる」「チームが多くなることで、より多くの若い能力のあるドライバーを迎え入れられる」と理由を述べ、「F1は早く、最大限のチーム数に達するべきだ。それが価値の上昇を助ける。絶対にオープンであるべきだ。私は、彼ら(新規参入チーム)とも戦いたい」と主張する。

 かつては多くのチームを受け入れ、90年代までは予備予選も実施していたF1は、当時は26台がスターティンググリッドに並んだこともあったものだが、より敷居の高くなった最高峰レースが、新たな挑戦者にいかなる姿勢を示すかが興味深い。

構成●THE DIGEST編集部

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