好調の背後にはチームのレベルアップがあることも忘れてはならない。大会特設サイトは全16チームの中、唯一2戦全勝で1位に立った日本代表の選手たちが、複数のデータ部門にランクインしていることにもスポットライトを当てている。主将の石川祐希がブロック1位タイ(7本)、エースで西田とともに3位タイ(4本)、レシーブ4位、通算得点でも5位につけるなど、多くのカテゴリーで上位に登場。リベロの山本智大はレシーブで1位、ディグでも1位と1本差の2位だ。高橋藍も4部門でトップ10入りしているほか、セット(トス)では、2位に今大会で代表デビューを果たした永露元稀、5位に司令塔の関田誠大がそれぞれ出場1試合ながら上位につけ、2段トスに定評のある山本と石川もトップ15にランクイン。個々の確かなスキル向上が相乗効果を生んでいると言えそうだ。
これから待ち受ける世界ランク上位勢との対戦で西田がよりギアを上げたいのは、サーブだろう。セリエAのセット平均エース数で、世界屈指のサーバーと呼ばれる首位ウィルフレド・レオン(ポーランド)に0.07差まで迫り2位の座を射止めた威力満点の武器でエースを量産すれば、日本代表の決勝ラウンド進出へ大きな足掛かりとなるはずだ。
第1週は日本時間6月13日のイラン戦で全試合が終了、同21日からフィリピンで第2週が幕を開ける。西田と龍神NIPPONのさらなる快進撃を期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
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