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ゴルフ

“華麗なる逆転劇”を見せた新世紀世代の山下美夢有。出場権を手にした「全英女子」での可能性は?

山西英希

2022.06.13

 権利を実行するかどうかはその選手次第なので、外野がとやかく言う話ではないが、できれば今回はぜひとも出場してほしい。海外メジャーに出場してこそ発見できるものもあるし、そこで得た経験や知識はかけがえのないものだからだ。

 男女関係なく、これまで数多くの海外メジャーに出場してきた日本選手を見てきたが、出場を後悔した選手はひとりもいなかった。確かに世界との差を見せつけられ、打ちのめされた選手もいる。それでも、悔しさをバネにさらなる成長を遂げてきた。いい結果を残し、自信をつけ、国内ツアーでの好成績につなげた選手も少なくない。

 確かに『AIG女子オープン』に出場し、自分のゴルフを見失い、調子を崩すかもしれない。帰国後のコンディション調整が難しくなる可能性もある。遠征費も高額で、ましてや世界的に新型コロナが完全に収束した状況でもない。マイナス要素を挙げればキリはないが、それを十分補えるだけのメリットもあるはずだ。
 
 今回のゴルフでも分かるように、山下は強風下でも十分対応できる。身長150センチだが、ドライビングディスタンスは235.52ヤード(51位)と、飛ぶ方でも飛ばない方でもない。スコットランドは地面が硬い分、ボールが転がるので、ドライバーの飛距離に悩むことはないと思われる。

 むしろ、89.17パーセント(3位)と高いパーセーブ率が大きな武器になるだろう。ボギーを叩かないゴルフが『AIG女子オープン』では有効だからだ。実際に出場してみなければ分からないが、上位に入る可能性は十分あるといっていい。

 身体の小さな山下が海外の大きな選手を相手に善戦する姿は痛快だし、観ている人にも勇気を与えてくれるに違いない。何より彼女自身がさらなる飛躍をするためにも、せっかくのチャンスを逃さないでほしい。

文●山西英希 
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、07年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

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