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ゴルフ

全米女子アマを制した馬場咲希とは何者か? 時の人になった17歳を強くした“ジュニア黄金世代”がゆえの相乗効果

THE DIGEST編集部

2022.08.22

 恵まれた身体をトレーニングによって鍛え上げ、経験豊富なコーチに技術を学び、最適なスイングを身につけた馬場にとっては、『全米女子アマ』での優勝は当然の結果なのかもしれない。しかし、いくら才能や技術があっても、メジャー競技で優勝できるほど甘い世界ではない。ましてやアマチュアといえども、修羅場を何度もくぐり抜けてきた世界のトップクラスが集う大会だ。やはり強靭な精神力は欠かせない。彼女はそのメンタリティーも備わっていると言える。

 馬場の05年世代には、優秀なジュニア選手が数多くいる。今年の『全米女子オープン』の日本予選会を通過した伊藤二花、馬場よりもひと足先にナショナルチーム入りしている上田澪空と手塚彩馨、今年の日本ジュニアで優勝した荒木優奈たちだ。ちなみに、日本アマチュアゴルフランキング(女子)では、上田が2位で馬場が3位、手塚が4位となっている。
 
 言ってみれば、ジュニアの黄金世代とも言えるが、そんなレベルの高い同学年と切磋琢磨するうちに、馬場も勝利に対する執着心や闘争心が研ぎ澄まされていったのだろう。実際、同学年のライバルが相乗効果を生み出すのは、渋野や畑岡奈紗らの98年世代、古江彩佳、西村優菜らの00年世代、笹生、西郷真央、山下美夢有らの01年世代が証明している。

 今回の優勝で、馬場は来年の『シェブロン選手権』、『全米女子オープン』、『アムンディ・エビアン選手権』、『AIG全英女子オープン』のメジャー出場権が与えられたほか、『全米女子ジュニア選手権』、『オーガスタナショナル女子アマ』の出場権も得た。今後がますます楽しみになってきたが、まずは今月の24日から始まる『世界女子アマチーム選手権』でもう一度世界の頂点を目指すつもりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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