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【凱旋門賞プレビュー・前編】注目の日本調教馬4頭の評価と状態は? 大将格のタイトルホルダーに増した強さと安定感

三好達彦

2022.10.01

 ディープボンド(牡5歳/栗東・大久保龍志厩舎)は2年連続での挑戦。昨年はステップとしたフォワ賞(G2、ロンシャン・芝2400m)を逃げ切って現地の関係者を驚かせたが、かなりタフな馬場状態となった凱旋門賞では14着に大敗した。ことしは”ぶっつけ”での参戦になるが、昨年の経験をどう活かせるか。1年越しの”スクーリング効果”に期待したい。

 手綱は、ことしもリーディングでトップを走る川田将雅騎手がとる。
 

 もはやベテランといってもいいステイフーリッシュ(牡7歳/栗東・矢作芳人厩舎)だが、昨年から乗り出した海外遠征で好成績を残しているのが見逃せない。

 今春は、サウジアラビアのレッドシーターフハンデ(G3、芝3000m)、転戦したUAEでのドバイゴールドカップ(G2、芝3200m)を連勝。凱旋門賞出走を睨んで早めに渡仏し、ドーヴィル大賞(GⅡ、芝2500m)でも2着に健闘。海外適性の高さを垣間見せた。

 父は、2年連続で凱旋門賞を2着したオルフェーヴルと同じステイゴールド。その狂気の血が本番でも沸騰すれば、ファンや関係者をアッと言わせるシーンもあるのではないかと、筆者は密かな期待を抱いている。

 手綱は、ロンシャンは「庭」と言っても過言ではないクリストフ・ルメールが握る。

 下に示したのは、29日現在での欧州ブックメーカーが示した単勝オッズだ。JRAが発売する”日本プール”にはほとんど沿わないだろうが、欧州側の日本馬の評価として参考にするのも無駄にはなるまい。


第101回 凱旋門賞(仏G1)
主要ブックメーカーの単勝オッズ(9月29日のデータによる)

ルクセンブルク     4.5~ 5.0
アルピニスタ      6.0~ 7.0
ヴァデニ        7.5~10.0
タイトルホルダー    7.0~10.0
トルカータタッソ    8.0
オネスト       9.0~15.0
ウエストオーバー   10.0~11.0
※他の日本調教馬
ドウデュース    21.0~41.0
ディープボンド   41.0~81.0
ステイフーリッシュ 51.0~81.0
<前編・了>

文●三好達彦
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