専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
マラソン・駅伝

一足早い「箱根駅伝」の戦力分析! 駒大と青学大の一騎打ちが濃厚!? 2強を追いかける大学は?

酒井政人

2022.10.17

 前回準Vの順大は三浦龍司(3年)の圧倒的なスピードが魅力。伊豫田達弥(4年)が3区、石井一希(3年)が4区で2年連続の活躍を見せており、5区にも前回5位の四釜峻佑(4年)がいる。前回は2区(区間11位)にまわった三浦の快走がカギを握る。

 出雲6位の創価大は前回と同じように1区葛西潤、2区フィリップ・ムルワ、4区嶋津雄大(ともに4年)というオーダーを組めば、4区終了時でトップ争いをしている可能性が高い。“山”次第では、2020年大会の再来も期待できる。

 東京国際大は出雲で前年Vメンバー4人を欠き、8位に沈んだ。箱根の2区と3区で区間記録を持つイェゴン・ヴィンセント(4年)は今季さほどレースに出場していない。前回3区区間賞の丹所健(4年)が今回は2区を熱望。Wエースでトップを奪えるか。

 東洋大は出雲で9位に終わったが、1区児玉悠輔(4年)が13位と出遅れたのが大きな原因。エース松山和希(3年)の欠場も痛かった。5月の関東インカレでは10000mとハーフマラソンでトリプル入賞を達成しており、チームの足並みが揃えば十分に上位戦線に食い込める。
 
 法政大は出雲で7位。5区終了時までは5位につけており、箱根でも安定感のあるレース運びを見せてくれそうだ。帝京大は出雲で見せ場がなかったが、シード権争いに絡んでくるだろう。

 予選会校では東海大に注目したい。前回5区2位の吉田響(2年)と今季故障から復活したエース石原翔太郎(3年)の区間で攻め込み、上位進出を狙う。総合力の高い明治大とスピードランナーが揃う早稲田大はシード権を狙える戦力がある。

 日体大は予選会を欠場したエース藤本珠輝(4年)が間に合うと面白い。ケニア人留学生を擁する大東文化大、城西大、山梨学院大、専修大、国士舘大は往路を“シード圏内”で折り返して、復路の好走につなげたい。立教大は55年ぶりの出場だけに、第100回大会に向けてのステップレースになるだろう。

 全日本大学駅伝の結果や、その後のレースで勢力図はまだまだ変わっていく。今後も学生ランナーたちの熱い戦いを楽しみにしたい。

文●酒井政人

【関連記事】2つの“想定外”を乗り越えた早大が4位で突破!「厚底シューズ」禁止が功を奏した!?【箱根駅伝予選会】

【関連記事】どこよりも早い来季の“勢力地図”!2023年の本命はやっぱり青学大。気になる2位以降は?【箱根駅伝】

【関連記事】来年の箱根駅伝は「國學院大」に躍進の予感!駅伝ライターが見る“新チームの戦力状況”をチェック
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号