今季ここまで、連続でのノーポイントが12戦と伸びてしまっている角田。良い印象と記録を持っているこの高低差の激しいコースで悪い記録を止めたいところだ。イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は「成功とは言えない鈴鹿を終え、今季幾つかのミスを犯している日本人ドライバーは残り４戦でポイント争いに復帰し、入賞を飾りたいところだ。それは、ハースと８位の座を争っている（現在34点で同ポイント）アルファタウリにとっても重要なものとなる」と指摘している。
  　チームは来季、ピエール・ガスリーに代えてニック・デ・フリースをもうひとりのドライバーに迎えることが決定しているが、レッドブルのヘルムート・マルコ顧問は、F１で３年目を迎える角田ではなく、この最高峰レースではルーキーでありながら、すでにF２やフォーミュラEで王座を獲得しているオランダ人の27歳がリーダーになると見ているようだ。

　これに対し、アルファタウリのフランツ・トスト代表は、角田がチームを率いるのに「十分に成熟している」とコメント。「我々が良い車を持っていれば、両ドライバーにとって事は簡単になるが、何か問題が発生した場合、全てを解決するのはそれほど簡単ではない。ニックはF１の経験があまりない。一方、ユウキはまだ学習過程にあるが、来季はより成熟し、車を良い方向に導けると思う」と語っている（英国のF１専門サイト『FORMULA1NEWS.CO.UK』より）。

　チーム代表から期待を寄せられている22歳の若きドライバー。来季、展開されるかもしれないチーム内での主導権争いに備え、今季の残りレースで好パフォーマンスを発揮し、結果を残すことによって、より信頼度を高めておきたいところである。

構成●THE DIGEST編集部
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