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マラソン・駅伝

駒大&青学大の2強に割って入るのは中大!?「補員」登録の吉居大和、中野翔太はどこで起用する?【全日本大学駅伝】

生島淳

2022.11.04

 そして11月4日に発表されたオーダーは次のようになっていた。

1区 千守
2区 山平
3区 吉居駿
4区 中澤
5区 若林
6区 東海林(宏一・2年)
7区 湯浅
8区 阿部

補員
中野
吉居大
山口大輔(2年)
伊東夢翔(1年)
白川

 全日本では、当日変更で3人まで入れ替えが可能だ。補員に中野、吉居兄が入っており、順調であれば、間違いなく出場する。

 駒大が7区に田澤を配置したこともあり、中大としては前半優位にレースを進めたい。そうなると、スピードのある吉居兄弟が前半区間で主導権を握るプランが見えてくる。2区で吉居兄、3区で吉居弟の兄弟リレーが見られるのではないか?

 3区まで主導権を握り、「2本そろえた選手」が実力通りの走りをすれば、中大は中盤でも上位でレースを進められるはずだ。
 
 そして後半のポイントは、7区、8区の長距離区間だ。ここで期待されるのが中野である。

 これまで駅伝では際立った結果を残せていないが、藤原監督は「在学中にマラソンの学生記録更新を狙わせたい」と話すほどのポテンシャルを持っている。学生マラソン記録はいまだに藤原監督本人が保持したままであり、自身の記録を愛弟子に破らせるプランなのだ。

 順当ならば、中野は7区が有力とみる。田澤、そしてこちらも補員に入っている青学大の近藤幸太郎らのトップ選手たちと比肩する走りが出来たとしたら――。

 2強対決に中大が割って入るようだと、全日本はさらなる盛り上がりを見せるに違いない。

取材・文●生島淳

【著者プロフィール】
いくしま・じゅん/1967年気仙沼生まれ。海外ではNBAやMLB、国内ではラグビー、駅伝、野球等、幅広くスポーツを追うジャーナリスト。駅伝関係の著書には『監督と大学駅伝』(日刊スポーツ出版社)、『箱根駅伝』『箱根駅伝 新ブランド校の時代』(ともに幻冬舎新書)、『箱根駅伝 勝利の方程式』『箱根駅伝 勝利の名言』 (ともに講談社+α文庫)など多数ある。

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