ひと夏越して大幅な成長が見られた天皇賞・秋から約2カ月。この日のイクイノックスの馬体はさらに急激な充実ぶりが際立ち、特に後躯の筋肉の盛り上がりと、それに伴う後肢の踏み込みの力強さには目を見張るものがあった。それは、海外遠征明けのタイトルホルダーや、春からの低迷を引きずるエフフォーリアとは対照的なものだった。
ルメール騎手はレース後、「途中はけっこう引っ掛かったので我慢しないといけませんでしたが、(直線で)大外に出してからはいい脚を使ってくれました」と満足げにコメント。
続けて同騎手は「最初から能力の高さを見せていたけれど、(晩成の)キタサンブラックの仔ですから、春はまだ大人になっていませんでしたが、秋からすごく強くなりました。来年もすごく楽しみです」と答え、相棒の成長に目を細めた。
管理する木村調教師も手放しで喜び、「秋の天皇賞のときと同様に落ち着いていて、エネルギーが保てていました。レースではパワフルに運べているのを頼もしく見ていて、先頭でゴールに入ったときはホッとしました」と愛馬への信頼を明かすと、先々への夢を語った。
「あくまで個人の見解ですが、来年2月のサウジアラビアへ行ってワールドスタンダードの馬にして、世界へ立ち向かいたいと考えています。イクイノックスは世界のホースマンに見ていただく価値のある馬だと思っています」
個人的な思いになるが、昨年8月の新馬戦(新潟・芝1800m)で後続を”持ったまま”6馬身も千切り、続く東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅡ、東京・芝1800m)で上がり3ハロン32秒9という鬼脚で制してから「来春のクラシックはこの馬」と推し続けてきた筆者にとって、恐るべき成長を遂げて古馬混合戦である秋のGⅠを連勝したことはとても感慨深いものだった。
そして初年度産駒からイクイノックスという超大物を出した父キタサンブラックの種牡馬としての能力には驚くばかりだ。今春、厩舎や牧場の関係者との雑談で「キタサンブラックがここまで凄い馬を出してくるとは思わなかった」という意味の言葉を耳にした。筆者もその考えは同じだったことを明かして、先見の明の無さを恥じている。
ちなみにキタサンブラックの種付料は初年度は500万円からスタートしたが、イクイノックスの出現によって急激に種付頭数が増加したことを受け、来年度は倍増の1000万円になると発表されている。
ルメール騎手はレース後、「途中はけっこう引っ掛かったので我慢しないといけませんでしたが、(直線で)大外に出してからはいい脚を使ってくれました」と満足げにコメント。
続けて同騎手は「最初から能力の高さを見せていたけれど、(晩成の)キタサンブラックの仔ですから、春はまだ大人になっていませんでしたが、秋からすごく強くなりました。来年もすごく楽しみです」と答え、相棒の成長に目を細めた。
管理する木村調教師も手放しで喜び、「秋の天皇賞のときと同様に落ち着いていて、エネルギーが保てていました。レースではパワフルに運べているのを頼もしく見ていて、先頭でゴールに入ったときはホッとしました」と愛馬への信頼を明かすと、先々への夢を語った。
「あくまで個人の見解ですが、来年2月のサウジアラビアへ行ってワールドスタンダードの馬にして、世界へ立ち向かいたいと考えています。イクイノックスは世界のホースマンに見ていただく価値のある馬だと思っています」
個人的な思いになるが、昨年8月の新馬戦(新潟・芝1800m)で後続を”持ったまま”6馬身も千切り、続く東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅡ、東京・芝1800m)で上がり3ハロン32秒9という鬼脚で制してから「来春のクラシックはこの馬」と推し続けてきた筆者にとって、恐るべき成長を遂げて古馬混合戦である秋のGⅠを連勝したことはとても感慨深いものだった。
そして初年度産駒からイクイノックスという超大物を出した父キタサンブラックの種牡馬としての能力には驚くばかりだ。今春、厩舎や牧場の関係者との雑談で「キタサンブラックがここまで凄い馬を出してくるとは思わなかった」という意味の言葉を耳にした。筆者もその考えは同じだったことを明かして、先見の明の無さを恥じている。
ちなみにキタサンブラックの種付料は初年度は500万円からスタートしたが、イクイノックスの出現によって急激に種付頭数が増加したことを受け、来年度は倍増の1000万円になると発表されている。