このレースを制しているロードカナロアの産駒であるファストフォースは異色の戦歴を持ったGⅠウイナーだ。
2019年の6月にデビューするが、それから6戦は勝利を挙げることができず、いったんは地方の北海道競馬へと転出。そこで3勝を挙げて、翌年の7月にJRAへ再転入した。
中央への復帰後は、初戦の西部スポニチ賞(1勝クラス、小倉・1200m)を快勝。続く2戦は足踏みしたものの、格上挑戦となったCBC賞(GⅢ、小倉・芝1200m)では52㎏の軽いハンデを活かして快走、8番人気ながら初の重賞勝ちを果たした。なお、このとき記録した1分06秒0という走破時計はJRAレコードだった。
その後もスプリント路線の重賞でしばしば上位に食い込んできたファストフォースは、前走のシルクロードステークス(GⅢ、中京・芝1200m)でナムラクレアの2着に好走。その勢いを活かし、これまで〔1・1・0・1〕と得意にしていた道悪を味方に付け、実に29戦目、7歳にしてついにGⅠタイトルを手にしたのである。
団野騎手はレース後、「思った以上に行きっぷりが良く、どこかでひと息入れたいと考えていたら、スムーズにそのとおりの展開になりました。そのとき『これなら』と感じました。道悪でも上手に走ってくれました」と愛馬を称えた。
2着のナムラクレアはシルクロードステークスで降したファストフォースに逆転される形になったが、タフな条件でも牝馬らしからぬファイトを見せており、これからもスプリント路線でビッグタイトルを狙える能力をあらためて認識させられた。
8歳のベテランであるトゥラヴェスーラの3着好走は、内ラチ沿い1頭分だけは比較的、馬場状態がいいことを見抜いていた丹内祐次騎手のファインプレーだろう。ちなみに本馬は昨秋のスプリンターズステークス(GⅠ、中山・芝1200m)で7着に敗れてはいるものの、勝ったジャンダルムとはわずか0秒3差であり、それ相当の評価をされるべき存在だったと言うべきなのかもしれない。
2019年の6月にデビューするが、それから6戦は勝利を挙げることができず、いったんは地方の北海道競馬へと転出。そこで3勝を挙げて、翌年の7月にJRAへ再転入した。
中央への復帰後は、初戦の西部スポニチ賞(1勝クラス、小倉・1200m)を快勝。続く2戦は足踏みしたものの、格上挑戦となったCBC賞(GⅢ、小倉・芝1200m)では52㎏の軽いハンデを活かして快走、8番人気ながら初の重賞勝ちを果たした。なお、このとき記録した1分06秒0という走破時計はJRAレコードだった。
その後もスプリント路線の重賞でしばしば上位に食い込んできたファストフォースは、前走のシルクロードステークス(GⅢ、中京・芝1200m)でナムラクレアの2着に好走。その勢いを活かし、これまで〔1・1・0・1〕と得意にしていた道悪を味方に付け、実に29戦目、7歳にしてついにGⅠタイトルを手にしたのである。
団野騎手はレース後、「思った以上に行きっぷりが良く、どこかでひと息入れたいと考えていたら、スムーズにそのとおりの展開になりました。そのとき『これなら』と感じました。道悪でも上手に走ってくれました」と愛馬を称えた。
2着のナムラクレアはシルクロードステークスで降したファストフォースに逆転される形になったが、タフな条件でも牝馬らしからぬファイトを見せており、これからもスプリント路線でビッグタイトルを狙える能力をあらためて認識させられた。
8歳のベテランであるトゥラヴェスーラの3着好走は、内ラチ沿い1頭分だけは比較的、馬場状態がいいことを見抜いていた丹内祐次騎手のファインプレーだろう。ちなみに本馬は昨秋のスプリンターズステークス(GⅠ、中山・芝1200m)で7着に敗れてはいるものの、勝ったジャンダルムとはわずか0秒3差であり、それ相当の評価をされるべき存在だったと言うべきなのかもしれない。