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バレーボール

正念場の石川祐希がPO第4戦へ“覚悟”を決める! 振り絞った悔しさが詰まった一言「本当にもったいない」

佳子S.バディアーリ

2023.04.01

 それでも、次戦への試金石となる手ごたえがあった。

 選手間の確固とした共通理解が圧倒的な効果を生み出したレセプションや守備に繋げるブロックは、間違いなくペルージャの脅威となり、ミラノのチーム力を再認識させた。

「サーブでメルガレホ選手を狙ってくるので、そこをカバーに行く指示は受けていました。(イラン代表の主将ミラド・)エバディプール選手が出ていない時に僕を狙ってくることはほとんどないので、その戦略は上手くいっていました。ブロックも対策通りにできていたと思います。データを元に試合前に組んだ戦略が当たりました」

 そう明かしてくれた石川だったが、「ただ、それ以外のところでやられてしまったなと…」口をついて出たのは、やはり、悔しさが詰まった一言だった。

 チームをけん引しながら常に高い数字を出し続けてきた今シーズン。リーグ閉幕が近づき選手たちの疲弊が目立つこの時期も、そのパフォーマンスを維持するだけに飽き足らず、一段とキレが増しているように見える。

「僕自身は4セット目に被ブロックがありましたが、ほかのプレーは良かったと感じているので、それを継続して行きたいです」
 
 プレーオフの大舞台で、誰よりもそれを実感しているのは本人のようだ。

 今週末に行なわれる本拠地での第4戦は、2勝2敗として最終第5戦へ準決勝進出の望みをつなぐため、勝利が絶対の正念場。重要な試合へ向けて背番号14は、「次は僕たちのホーム戦。勝ち切って、5戦目を戦うため(会場となる)ペルージャに戻って来ます」と奮起を誓った。    

 録音を止めた後、「なんとしても勝利を!」と思わず声をかけると、「分かりました。最高の試合をしたいと思います」と力強く返してくれた。

 石川とミラノにとって山場となる一戦は、日本時間4月3日午前1時に幕を開ける。

取材・文●佳子S・バディアーリ

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