専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
その他

【皐月賞】“無敗”ソールオリエンスが怒涛の豪脚でまず一冠!父キタサンブラックの“価値”証明と大種牡馬の血脈の底力

三好達彦

2023.04.18

 レース全体の上がり3ハロンの時計が37秒2もかかったなか、ソールオリエンスが叩き出したのは35秒5という驚異的なもの。まさに桁違いと言うほかない怒涛の豪脚だった。

 2021年のエフフォーリア以来、2年ぶりの皐月賞制覇となった横山武史騎手は、「もう少し前のポジションに付ける予定でしたが、スタートで思った以上に行き脚がつかなかったので、切り替えてこの馬のリズムで運ぶことに決めました」と後方待機となった理由を語った。

 また、「状態は言うことないぐらい本当に良かったですし、返し馬から自信がありました」と付け加えた。
 
 これでクラシック5レース中4レースを制した手塚調教師は、「これからレースだという雰囲気が無く、まだレース慣れしていないのかなと思っていたのですが、レースへ行けば変わってくれましたね」と語った。

 同調教師は自身のクラシック完全制覇もかかる日本ダービー(5月28日)へ向けては、「コースが東京に替わるのはプラスだと思いますし、期待を持ってしっかり仕上げたいと考えています」と力強く占めた。

 馬場状態の良いところを進んだとはいえ、最後方からこれだけの脚を使える存在はソールオリエンスを除いて他に見当たらないうえ、デビュー戦ですでに東京コースは経験済み。しかもここまでキャリアはわずか3戦で、レース間隔も十分に取れるとなると、今回負けた馬が巻き返すのはかなり難しいのではないか、との感想を持つ。二冠へリーチ、と言っていいだろう。
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号