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渋野日向子、2戦連続で予選落ちは妥当!? それでも後半戦が楽しみな理由とは?【国内女子ツアー】

THE DIGEST編集部

2023.06.12

 運が悪かったのは、大会自体がバーディ合戦になったことで、積極的にピンを攻めなければいけなかったことだ。完璧ではないグリップでピンを狙えば、アプローチしにくい方にも外すことになる。2日目にスコアを落としたのは、そこに原因があった。

 ただ、テンフィンガーグリップにもっと慣れてくれば距離感や細かい感性が必要とされるアプローチの精度も上がってくるはずだ。「以前のグリップのときよりも自分が理想とするドローボールを打てる回数は多いと思います。理想のスイング完成に向けて、グリップを変えたことはむしろ近道かもしれません」。一般的にはテンフィンガーグリップだと、右手が返りやすく、引っかけがでるとも言われるが、実際に小学生の頃からテンフィンガーグリップでプレーしている選手に聞くと、「ボールを右手のひらで運ぶ意識を持つと、右手は返らないどころか、逆に返るのが遅くなりますね」という。
 
 練習好きな渋野にとって、クラブをどんなに振っても左手親指付け根が痛くならないこと、バンカーショットのようにインパクトの衝撃が強い場合にも耐えられることが分かったのは収穫だろう。まだ海外メジャーも4試合残っているが、練習量で調子を上げていくタイプの渋野にとっては追い風となるかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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