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ラグビー

【リーグワン】各国代表の主力級が激突! 17日開幕、プレーオフ出場6チームの注目プレーヤーは?

向風見也

2025.05.17

写真は左からマイケル・リトル(神戸S)、流大(東京SL)、クワッガ・スミス(静岡BR)。写真:JRLO、Getty Images

写真は左からマイケル・リトル(神戸S)、流大(東京SL)、クワッガ・スミス(静岡BR)。写真:JRLO、Getty Images

●クワッガ・スミス(静岡ブルーレヴズ/フランカー/180センチ・99キロ/31歳)

 大型選手揃いの南アフリカ代表にあってやや細身も、41キャップを積み上げてきた。体幹の強さをラン、ボール奪取で活かした結果だ。

 現所属先へはヤマハ発動機ジュビロ時代の18年に入部。いまは主将を務める。不甲斐ない試合をしたある日、ロッカーに入っていたSNS担当者にカメラを止めるよう指示し、辛口で味方を鼓舞したこともある。

「自分たちがいいラグビーをできるようにベストを尽くす。行動で周りを引っ張る」

 リーグワンで初挑戦となるプレーオフではまず、17日の準々決勝でコベルコ神戸スティーラーズと激突。リザーブから重要局面で登場か。就任2年目の藤井雄一郎監督は「世界で一番インパクトのある選手。彼が後ろに待っていることでチームが安心して思い切りできる」と期待する。
 

●マイケル・リトル(コベルコ神戸スティーラーズ/センター/180センチ・98キロ/32歳)

 カーリーヘアを後ろに束ね、人垣を突き抜ける。鋭いタックルも冴え、デイブ・レニーヘッドコーチからの信頼は厚い。

 シーズン終盤はコンディションを考慮し欠場も、ブルーレヴズとの準々決勝ではスターターに名を連ねた。指揮官の弁。

「チームに素晴らしいパフォーマンスをもたらしてくれる。ディフェンスの能力が高く、ボールキャリア(ランナー)としての存在感もあります」

 父で元ニュージーランド代表のウォルターが三洋電機(現ワイルドナイツ)にいたため、一時期は群馬の小学校に通っていた。選手としての来日は17年。ワールドラグビーの規定変更に伴い、24年より日本代表となる資格を取得している。

「神戸で一つひとつの試合で頑張る。その流れで日本代表から声がかかるなら、期待に応えたいです」


●流大(東京サントリーサンゴリアス/スクラムハーフ/166センチ・75キロ/32歳)

 日本代表として2度のワールドカップなどで36キャップを得てきたうえ、サンゴリアスでは入部2年目に主将となって旧トップリーグ2連覇を達成した。

 役職を退いたいまもリーダーシップが期待され、「リーダーは育つものでもありますけど、やるべき人がやるものだとも思っている。いまはこのチームでは僕が前に出ることの方がいいかなと」。開幕から4戦未勝利と苦しむクラブにあって、リズムや方向に変化をつけるさばき、相手の意表を突くキックで好機を作ってきた。

 準々決勝でぶつかるスピアーズの根塚洸雅は、この人が蹴ってくるハイパントをチェック。一般的な軌道より手前側で落ちてくるイメージを考慮し、首尾よく捕らねばと気を引き締める。

文●向風見也(ラグビーライター)
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