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アスリートキャリア

元Jリーガーの事業家・嵜本晋輔氏が「アスリートのためのデュアルキャリア採用」を打ち出した狙いと近未来の壮大な夢

吉田治良

2021.01.20

──本田選手、長友選手はキャリアの終盤になってデュアルキャリア的な動きを強めましたが、サッカー選手ももっと若いうちから行動を変えるべきですか?

嵜本 間違いないですね。早ければ早いほうがいい。もちろん、プロに入って1、2年はサッカーに専念すべきだという意見も否定しませんし、私の考え方を押し付けるつもりもありません。ただ、ガンバ時代の自分にアドバイスをするとしたら、やっぱり「今のうちからもっと視野を広げておけ」とアドバイスするでしょうね。

──採用された4名の方についてもう少し詳しく教えてください。年齢はどのくらいで、実際にどんなお仕事をされているのですか?

嵜本 みなさん25歳前後の若い方で、現在は店舗で買取り業務を行なっているメンバーが2人、あとの2人には倉庫での検品作業をお願いしています。

──それぞれどういった事情を抱えていて、このデュアルキャリア採用に応募されたのですか?

嵜本 練習の時間が十分に取れない、仕事で土日の試合に出られないといった悩みを抱えて、なかなか競技に専念できない状況にあったようです。ただ、我々のデュアルキャリア採用では、アスリートとしての練習時間に合わせて働く時間を自由に選べますから、やはりそうした点に魅力を感じてもらっていますね。
 
──サッカー選手もいらっしゃるそうですね。

嵜本 JFLの選手が1名。その方も土日は休みという契約条件なので、週末は上司や同僚たちに気兼ねすることなく、アスリートとして活動していただいています。さらにK-1の選手も2名いるのですが、その方の場合はスポットで2~3時間、オフィスで商品の仕分けなどの作業をしてもらい、それ以外の時間はすべて練習に充てるアルバイト的なシフトを組んでいます。一日2~3時間の働き方を許容しているアルバイト先もなかなか見つからないそうで、入社した方からは感謝の言葉もありました。

──昔の社会人スポーツのイメージかもしれませんが、そうした働き方をするアスリート社員が肩身の狭い思いをしたり、一般の社員から冷たい目で見られるようなことはありませんか?

嵜本 そこは企業文化次第かな、と思っています。実際、そういった旧態依然とした考え方を持った組織が、まだかなり多く残っているのは事実ですが、しかし「らしく、生きる。」を企業理念に掲げる当社としては、それこそ「らしく生きている人」を尊重するようなカルチャーを築き上げていかなくてはなりません。ある意味、「らしさ」というのは他者によって引き出されるものでもあるんです。チームの仲間たちがらしく生きている状態でないと、自分自身もらしく生きられない。主語で言えば、「I」ではなく「WE」。この「WE」という言葉を自然に、無意識に扱えるのが、当社が理想とする企業としての在り方なんです。
 

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