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アスリートキャリア

“千葉のステフィン・カリー”こと越川和紀は、3×3のプロとしてもコンシェルジュとしても「トップを目指す」

吉田治良

2021.03.22

選手活動と並行して、コンシェルジュ(鑑定士)としても勤務している。(C)Valuence Holdings Inc.

選手活動と並行して、コンシェルジュ(鑑定士)としても勤務している。(C)Valuence Holdings Inc.

──収入面も厳しかったでしょうね。

「3×3のプレミアリーグというのは、基本的には試合が行なわれたら給料が支払われるんです。ですから試合ができない間は、焼き肉屋さんのバイトをしたり、当時所属していた5人制のチーム、相模原プロセス(今年の初めに退団)のバスケットボールスクールで子どもたちにバスケを教えたりしながら、なんとか食いつないでいましたね」

──そうした状況のなか、昨年12月にバリュエンスに入社されます。

「ワイルドキャッツの母体である品川CC(カルチャークラブ)は、3人制バスケだけでなくサッカーやチアダンスなどのチームも運営するスポーツ総合クラブなんですが、そこのサッカーの代表の方が、バリュエンスの嵜本社長と知り合いで、紹介していただいたんです」

──デュアルキャリア採用に応募された、一番の理由は?

「安定した収入はもちろんですが、バスケに集中できる環境があったことが大きいですね。バスケに携わっていない時間が長くなるのが嫌で、僕は大学卒業後に就職しなかったんですが、バリュエンスからは競技活動を優先していいというお話をいただけたので」
 
──実際に働かれてみて、どうですか?

「ノーストレスです(笑)。9時半から18時半までの勤務で、残業もありませんし、職場の方も「今日は練習でしょ?」って、いつも快く送り出してくれますから。当初は仕事をすることで、競技面にマイナスになる部分もあるんじゃないかと思っていたんですが、安定収入を得たことで食生活の質が上がり、競技用の備品などもより良いものを使えるようになって、むしろプラスに働いています。精神的にも余裕が生まれましたね」

──具体的にはどのような業務を?

「現在は3月に新規オープンしたブランド買取『なんぼや』船橋フェイス店で、コンシェルジュとして働いています。職場も自宅から近いですし、本当に恵まれています」

──ブランドリユース業には関心があったんですか?

「もともとブランドやファッションが好きで、フリマアプリで靴や洋服の売買もしていたくらいです」

──業務内容的にもフィットしたわけですね?

「ずっとパソコンとにらめっこは苦手で、それよりも人と話をするほうが好きなので、そういう意味でも理想的な職場ですね」

──入社から4か月が経ちましたが、このデュアルキャリアを通して新たな発見はありましたか?

「自分はタフなんだなって、再確認しましたね(笑)。月曜日から金曜日まで連勤で、仕事の後はチーム練習かジムトレーニング、そして土日も試合か練習と、完全休養日はなかなかありませんが、そうしたきつさも苦ではなくて。毎日楽しくやっています(笑)」
 

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