明治大学施設課の菅和禎氏は、この改修にあたり「今の時代に合った」グラウンドを目指した。
「ラグビー競技が安全にできるグラウンドにするために、衝撃吸収材の性能確保、その試験数値の管理、人工芝の厚みと柔らかさについて重視しました。具体的には、フィールド内に高速排水性能をもつ雨水配管を埋設し、下地にアスファルト、そして競技の性質上と落下衝撃に対応するため衝撃吸収材を人工芝の下に敷設しています」
それまではグラウンドの横に設置されていた排水管を、フィールド内にも配置することで水はけの良さを向上させた。さらには、近年グラウンド上の温度上昇が問題になっていることを考慮し、温度抑制効果があるゴムチップを採用した。また、競技中の安全性を高めるために人工芝と衝撃吸収材を組み合わせることで、天然芝に近いハイクオリティな仕上がりとなった。
新しいグラウンドに足を踏み入れたとき神鳥監督は「素晴らしいの一言だった」と賞賛する。天然芝のグラウンドで練習も試合も行ってきた社会人チームに所属していただけに、人工芝には“転んで火傷する”“夏場は暑くて耐えられない”など、あまりいいイメージは持っていなかったが、「新しいグラウンドに立ったとき、そういう悪いイメージは払拭されました。感触としても天然芝に近い印象」を味わった。
「ケガをする、火傷をするといった怖さや不安があると、無意識のうちに身体がそれを避けようとし、目に見えない負担や疲労の蓄積にもつながります。そういった心配なく練習できる環境は、競技をする学生たちが一番実感しているのではないでしょうか」
グラウンドのリニューアルを終え、最高の環境が整った。 写真/明治大学 飯沼主将は「新しい人工芝ではそこまで暑さを感じませんでしたし、滑りにくいので怪我をしにくくなりました」と、質の良い練習ができることに喜びを感じている。フィットネスの強化を図った春にこのグラウンドが完成(3月20日)したことも、大きなモチベーションになったようだ。
菅氏が大学1年生だった33年前、大学ラグビーの人気はピークで、自身も「早稲田大学との試合では、席を取るために国立競技場の周りで3日間野宿して並んだ」ほどだったという。肩を組み、校歌を合唱していた頃を懐かしみつつ「やはりもう一度大学選手権の決勝で全国優勝を果たし、明治のラグビー部が常勝軍団となって大学全体を盛り上げていってほしい。そして、先輩も後輩もみんなオール明治で盛り上がって応援していたあの頃の雰囲気と思いを今の学生たちにも味わってほしい」と口にした思いは、菅氏だけでなく大学全体、OB、そしてファンたちの偽らざる気持ちだろう。
今年度のラグビー部は『MEIJI PRIDE』というチームスローガンを掲げている。
飯沼主将は「一人ひとりがラグビーだけでなく、私生活も含め全ての行動に明治としての誇りを持って行動すること。そして対抗戦3連覇、大学選手権で優勝し、明治の誇りを取り戻すこと。口にするのは簡単なのですが、明治のプライドを示すべく、全員でやりきりたいと思います」と言葉に力を込めた。
時を同じくしてグラウンドを新しくし、全国制覇を狙うのは、アメリカンフットボール部、明治大学グリフィンズだ。
「ラグビー競技が安全にできるグラウンドにするために、衝撃吸収材の性能確保、その試験数値の管理、人工芝の厚みと柔らかさについて重視しました。具体的には、フィールド内に高速排水性能をもつ雨水配管を埋設し、下地にアスファルト、そして競技の性質上と落下衝撃に対応するため衝撃吸収材を人工芝の下に敷設しています」
それまではグラウンドの横に設置されていた排水管を、フィールド内にも配置することで水はけの良さを向上させた。さらには、近年グラウンド上の温度上昇が問題になっていることを考慮し、温度抑制効果があるゴムチップを採用した。また、競技中の安全性を高めるために人工芝と衝撃吸収材を組み合わせることで、天然芝に近いハイクオリティな仕上がりとなった。
新しいグラウンドに足を踏み入れたとき神鳥監督は「素晴らしいの一言だった」と賞賛する。天然芝のグラウンドで練習も試合も行ってきた社会人チームに所属していただけに、人工芝には“転んで火傷する”“夏場は暑くて耐えられない”など、あまりいいイメージは持っていなかったが、「新しいグラウンドに立ったとき、そういう悪いイメージは払拭されました。感触としても天然芝に近い印象」を味わった。
「ケガをする、火傷をするといった怖さや不安があると、無意識のうちに身体がそれを避けようとし、目に見えない負担や疲労の蓄積にもつながります。そういった心配なく練習できる環境は、競技をする学生たちが一番実感しているのではないでしょうか」
グラウンドのリニューアルを終え、最高の環境が整った。 写真/明治大学 飯沼主将は「新しい人工芝ではそこまで暑さを感じませんでしたし、滑りにくいので怪我をしにくくなりました」と、質の良い練習ができることに喜びを感じている。フィットネスの強化を図った春にこのグラウンドが完成(3月20日)したことも、大きなモチベーションになったようだ。
菅氏が大学1年生だった33年前、大学ラグビーの人気はピークで、自身も「早稲田大学との試合では、席を取るために国立競技場の周りで3日間野宿して並んだ」ほどだったという。肩を組み、校歌を合唱していた頃を懐かしみつつ「やはりもう一度大学選手権の決勝で全国優勝を果たし、明治のラグビー部が常勝軍団となって大学全体を盛り上げていってほしい。そして、先輩も後輩もみんなオール明治で盛り上がって応援していたあの頃の雰囲気と思いを今の学生たちにも味わってほしい」と口にした思いは、菅氏だけでなく大学全体、OB、そしてファンたちの偽らざる気持ちだろう。
今年度のラグビー部は『MEIJI PRIDE』というチームスローガンを掲げている。
飯沼主将は「一人ひとりがラグビーだけでなく、私生活も含め全ての行動に明治としての誇りを持って行動すること。そして対抗戦3連覇、大学選手権で優勝し、明治の誇りを取り戻すこと。口にするのは簡単なのですが、明治のプライドを示すべく、全員でやりきりたいと思います」と言葉に力を込めた。
時を同じくしてグラウンドを新しくし、全国制覇を狙うのは、アメリカンフットボール部、明治大学グリフィンズだ。