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ラグビー

新グラウンドで士気高まる明治大学ラグビー、アメフト部。目指すは全国制覇!

保坂明美

2021.11.08

新グラウンド完成で、練習への士気も高まったという村田幹太主将。写真/徳原隆元

新グラウンド完成で、練習への士気も高まったという村田幹太主将。写真/徳原隆元

 中央にグリフィンズのエンブレムを施し、エンドゾーンには『GRIFFINS』と『MEIJI UNIVERSITY』のロゴが描かれたグラウンドは、まるでアメリカの大学のよう。2月20日に完成したグラウンドを目にした時、主将の村田幹太は「カッコイイ!」と思わず声が出たという。

 2006年に人工芝化されて以来、15年ぶりの更新となったグラウンドは、老朽化が進み、練習にも支障が出ていた。全体のフォーメーション練習では、老朽化した箇所を避けることもあった。

「環境を言い訳にしてはいけないのですが、チームの練習に影響が出ていたことは確かです。それが今年一気に解消され、選手たちのモチベーションも上がると同時に、柔らかく、身体に負担の少ないグラウンドなので、良い練習ができています」



まるで本場、アメリカの大学のように大学名とチームロゴが入っている。写真/積水樹脂株式会社


 明治大学グリフィンズは部員数110名とラグビー部よりも人数が多い。フルタイムコーチはおらず、学生主体で日々の練習を行なっている中、グラウンドだけでなく、チーム作りにおいても変化がみられた。

 村田主将は「これまでのアメフト部は4年生が全ての主導権を握り、それに従うトップダウン型の組織でした。ですが、経験者も未経験者も集まる中、わからないままで終わっていたことが、指導を受けてきた下級生のアイデアや発言で解決することもある。今は学年関係なく、フィールドに立ったら全員が自由に発言できます。学年リーダーなども据えて、より良いチーム作りを目指し、それが機能してきたと思います」と確実な変化を感じている。

 アメリカンフットボールはチーム11人のセットプレーの応酬だ。誰がどこに動き、パスをどう回し、走るのかを綿密に組み立てる。グラウンドの練習では、ポジションごとの強化や全体のフォーメーション確認。それ以外ではフィットネストレーニングの他、1時間半~2時間ほどの長いミーティングも日課となっている。
 
 
以前は老朽化した場所を避けていたが、今は完璧な状態で練習に打ち込める。写真/徳原隆元


 部員のうち約半分がアメフトの経験者で、半分は未経験者というチームの構成だ。複雑なルールの確認であったり「明治の持ち味であるランを生かすために、どういう戦術をとるのか」を話すことに多くの時間を費やしている。

 現状、関東学生連盟の一部リーグのトップ8に属する明治大だが、4~5位が定位置で、全日本大学選手権の決勝となる甲子園ボウルへの出場は1985年より遠ざかっている。

 より良い練習環境と、チーム作りが形になってきた今、目指すところは大学選手権での”優勝”の2文字だ。

「グラウンドも新しくなり、大学側はもちろんですが、たくさんの方々に支えていただいています。その恩返しのためにも日本一という結果で恩返しをしたいと思います」

 あとは結果を残すのみ。待ったなしのシーズンはすでに始まっている。

文●保坂明美

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