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食と体調管理

「身体が小さいから諦めて、やらないのが、一番もったいない」中村憲剛が子どもたちに伝えたいメッセージ

サッカーダイジェスト編集部

2021.11.01

昨年の引退会見での一コマ。熱いメッセージを送った。(C)SOCCER DIGEST

昨年の引退会見での一コマ。熱いメッセージを送った。(C)SOCCER DIGEST

――サッカーを続ける中で、身体的なハンデを感じたこともありましたか?
 
「高校2、3年くらいまでは身体的なハンデしか感じなかったです。高校2、3年で20センチくらい身長が伸びましたが、それまではかなり苦しみました。正直、サッカーが楽しくなく、距離を置いた時期もありました。そういう意味で、ハンデを抱えていましたが、逆にそのハンデをどう埋めるかを考え、小さくてもできるプレーを意識した結果、身長が伸びたことも合わさり、自分の頭の中で考えていたプレーをより表現できるようになりました。だから、今、もし体格面で悩んでいる子がいたら、その経験を伝えたいですね。
 
 引退セレモニーでも話させてもらったのですが、人と比べた時のハンディキャップを良い方向に持っていけるかは自分次第です。『小さいから自分はダメだ』と考えるのではなく、『小さくても自分はこれができる』という発想を持ち、親御さんやコーチの方々も、一緒に考えてあげることが大切です。すべては自分発信で変えていけます。ただ自分が変わらなくては、周りも変えられません。そこはぜひ、太字で書いていただければ嬉しいです!! 自分がそうした道を歩んできたからこそ、強く伝えたいですね。身体が小さいから諦めて、やらないのが、一番もったいないと思います」

――フィジカル的に衝撃を受けた選手はいましたか?
 
「この選手というのはすぐに出てはこないですが、カテゴリーが上がるたびに衝撃は受けてきました。周りの選手は大抵、自分よりフィジカル的に“強かった”です。要はその強い選手たちと、どう戦っていくかを考えるということです。戦い方によっては互角以上にできることがサッカーの醍醐味でもあります。サイズが劣っていても、大きい選手に勝てるのがサッカーの良いところですからね。だからこそ驚くというより、どうすれば上回れるかと、常に考えていました。どんな選手にも必ず弱点がありますから。やはりすべては自分の考え方次第だと感じます」

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