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マラソン・駅伝

【箱根駅伝】どこよりも早い来季の“勢力地図”!2023年の本命はやっぱり青学大。気になる2位以降は?

生島淳

2022.01.06

1区区間新を叩き出す快走を見せた中央大の吉居。写真:JMPA

1区区間新を叩き出す快走を見せた中央大の吉居。写真:JMPA

◆中央大
・卒業生数:3
・在校生平均区間順位:5.85(7人、41)
・特記事項:5000m13分台の高校生が3人入学

 今回、10年ぶりにシード権を獲得した中大だが、2区、7区、10区以外はすべて区間一桁にまとめており、チーム全体の底上げに成功したことがうかがえる。そして特筆すべきは、3年生以下の平均区間順位が青学大に次いで2番目の5.85。これは来季に向けて心強い材料となる。

 藤原監督は「これまではシード権を取るためのチーム作りでしたが、これでようやく頂点を狙うチーム作りを始められます」と語る。

 箱根でジャンプアップを考えるならば、2区を区間一桁で走れる人材が求められる。今回、1区で区間新をマークした吉居大和(2年)が2区に回れるような力強さが備われば、総合3位以内が見えてくる。

 ただし、そのためには1区で主導権を握れる選手が必要だ。アイデアのひとつとしては、4月に入学してくる高校3年生のレベルが高いので期待したい。

 5000mで13分台の記録を持つ溜池一太(洛南)、吉居大和の弟である吉居駿恭(仙台育英)、そして伊藤夢翔(國學院久我山)の3人が入学してくる。彼らのスピードが大学レベルにうまく適応すれば面白い。中大は2024年の第100回大会で優勝を狙っているが、1区の人材が出てくればチャンスは膨らむ。
 
●総論
 この時期に、来年の箱根駅伝の予想をするのは、ひとつのお楽しみだ。私はこうした楽しみ方をするのだが、来年度の箱根駅伝に向けたパワーランキングを出すとすると、在校生の平均区間順位を重視して、こんな順位になる。

1位 青山学院大
2位 中央大
3位 駒澤大
4位 東京国際大
5位 順天堂大
6位 東洋大

 もう来年に向けての練習は始まっている。今年も大学生の活躍に期待したい。

取材・文●生島淳

【著者プロフィール】
いくしま・じゅん/1967年気仙沼生まれ。海外ではNBAやMLB、国内ではラグビー、駅伝、野球等、幅広くスポーツを追うジャーナリスト。駅伝関係の著書には『監督と大学駅伝』(日刊スポーツ出版社)、『箱根駅伝』『箱根駅伝 新ブランド校の時代』(ともに幻冬舎新書)、『箱根駅伝 勝利の方程式』『箱根駅伝 勝利の名言』 (ともに講談社+α文庫)など多数ある。

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