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フィギュア

羽生結弦が“4回転アクセル”を貫いた理由ーー「生き様」を演じた王者は充実の表情「これ以上ないぐらい頑張った」【北京五輪】

辛仁夏

2022.02.16

 結果は決して羽生が目指していたものではなかったが、片足着氷から転倒した4回転アクセル(4A)は、採点表上で4Aの回転不足(アンダーローテーション)と判定され、国際スケート連盟(ISU)の公認大会で初の認定となった。3度目の五輪で挑んだ4回転アクセルとフリープログラムについて羽生は、14日の会見で満足した出来だったと何度も振り返っていた。

「自分の中でも最高の(4回転)アクセルができたと思っています」
 
「追求してきたアクセルジャンプとしての最高点には僕の中ではたどり着けたと思っていますし、(中略)僕の中ではある意味、納得していますし、満足した4回転アクセルだったと思っています」

「自分が目指していた『天と地と』の演技だったし、自分の生き様にふさわしい演技だったんじゃないかなと思うんです」

 そして、最後には「自分の4回転アクセルは完成しちゃったんじゃないかなと思っている自分もいる」とも口にしていた。羽生にとっては完成形の4回転アクセルでも成功とはならなかった。だが、フィギュア界に金字塔を打ち立てた五輪連覇の王者『羽生結弦』の挑戦は成功したと言えるだろう。

文●辛仁夏 YINHA SYNN
【著者プロフィール】1990年代に新聞記者となり、2000年代からフリーランス記者として取材活動を始め、現在に至る。フィギュアスケート、テニス、体操などのオリンピック種目からニュースポーツまで幅広く取材する。

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