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ダントツ1番人気が濃厚のソールオリエンスは絶対的存在にあらず!? 気になる「青葉賞組」2騎の存在【日本ダービー】

三好達彦

2023.05.27

 続いて挙げたいのは、毎年「ダービーで勝ち馬が出ていない」とフィルタリングにかけられる青葉賞(GⅡ)組の2頭。豪華な追い込みで1、2着を占めたスキルヴィング(牡3歳/美浦・木村哲也厩舎)とハーツコンチェルト(牡3歳/美浦・武井亮厩舎)だ。

 特にスキルヴィングは、デビュー戦こそ取りこぼしたが、以降は3連勝。2月のゆりかもめ賞(1勝クラス)を勝ったあとは皐月賞をパスして休養に入ったことから日本ダービーに照準を絞ってのステップを踏んだところに陣営の強い意志を感じさせる。他にもお手馬がいるなかでクリストフ・ルメール騎手が本馬を選択し、全4戦で手綱を取っているのも強調材料。課題のスタートさえまともに切れれば好戦必至だろう。

 ハーツコンチェルトは、デビュー戦のみの勝ち鞍だが、左回りコースが〔1・1・1・0〕と得意なのが強調材料。そして、東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅡ)で3着に食い込んでいることから分かるように、大型馬だからこそ、広々とした東京コースで狙いたいタイプである。
 
 武豊騎手に手綱を託すことになったファントムシーフ(牡3歳/栗東・西村真幸厩舎)も気になるが、穴馬として1頭挙げるならば、3連勝で京都新聞杯(GⅡ)を制した上がり馬、サトノグランツ(牡3歳/栗東・友道康夫)か。まだ能力の底を見せておらず、日本ダービー3勝の名トレーナーがどう仕上げ、リーディングトップ(26日現在)の川田将雅騎手がどう乗るのか。強く興味を惹かれる存在である。

文●三好達彦

【動画】ソールオリエンスの二冠なるか!? 衝撃的な皐月賞をプレイバック

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