専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
モータースポーツ

「生ける伝説」から「トップガン」まで――MotoGPの新旧・男前ライダー10名を紹介!

甘利隆

2019.12.12

クリビーレ(左)、アゴスチーニ(右上)、ウンチ―二(右下)写真:(C)Getty Images、ヤマハ発動機(株)スズキ(株)

クリビーレ(左)、アゴスチーニ(右上)、ウンチ―二(右下)写真:(C)Getty Images、ヤマハ発動機(株)スズキ(株)

■アレックス・クリビーレ

 ロードレース大国スペイン人初の最高峰クラスチャンピオン。1987年に80ccクラスからWGPへ参戦開始。1989年に125ccクラスで5勝を挙げてタイトルを獲得後、自身も2度の世界チャンピオン(WGP250ccクラス)に輝く名伯楽シト・ポンスのチームで500ccクラスでも頭角を現し、レプソル・ホンダ・チームへと加入。5年連続500ccクラス王者に輝く先輩ミック・ドゥーハンの怪我によるシーズン途中からの欠場もあり、母国からの強烈なプレッシャーで体調を崩すなかでの戴冠だった。

■ジャコモ・アゴスチーニ

 WGP500ccクラスで8回、350ccクラスで7回の計15タイトルを誇る、ロードレース界のレジェンドであり、イタリアの国民的英雄。引退後もヤマハWGPチームの監督を務めて数多くの世界タイトルを獲得するなど、辣腕を振るった。現在でも現役時に関係の深かったMVアグスタやヤマハ、ライディングギア・メーカーのダイネーゼなどのアンバサダーとして表舞台に顔を出すことも。2019年11月末には厳選された招待客のみが宿泊でき、自らのマシン、ヘルメット、レーシングスーツなどの“宝物”を公開する博物館をオープンした。
 
■フランコ・ウンチーニ

 スズキRG500を駆り、1982年のWGP500ccクラス王者に輝く。一般的なイタリアンのイメージと違い、冷静沈着なレース運びで勝利を得た。チャンピオンの実績とそのルックスからスズキの広告キャラクターも務めた。1983年のオランダGPで自身も意識不明の重体となるクラッシュに見舞われたこともあり、現役の頃から評価されてきたインテリジェンスや人望から現在もMotoGPのサーキット安全担当、レースディレクションのFIM代表として世界各国を飛び回っている。

    ◆   ◆   ◆

 今回は一線を退いた選手も何名か選んだが、まだまだ魅力的なライダーはサーキットにたくさんいる。まずはレース中継を視聴し、応援するライダーを見つけたら今度はサーキットへと行ってみる。白熱した展開とその迫力にハマること請け合いだ。あなたのスポーツ観戦ライフをさらに充実したものへとしてくれるだろう。

文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号