「石川選手の活躍の裏側には、『当たり前の事を当たり前に継続する力』がありました」

「セミファイナルで敗れて、チーム的にも本人的にも非常に悔しく、苦しい場面だったと思います。そのような中でも、石川選手は日常のコンディションと練習に、手を抜く事なく努力を積み上げて行きました」
 
「私自身もトレーナーとして、勝っている時、流れが良い時には誰が担当しても変わらないと思っています。しかし、苦しい場面だからこそ、石川選手にどう寄り添えるか？　彼の悔しさや苦しさを傍にいてひしひしと感じるからこそ、明るく前向きに接して行こうと決めました。これまで二人三脚で作り上げて来た本当の力が試される場面だという思いで、日々に向き合いました」

「そして、最終戦で見せた石川選手のパフォーマンス力。MVPに選ばれた瞬間に全てが報われました。石川選手を支えるサポーターの皆さんと同じく、私も幸せを感じた瞬間でした」

　石川が今季の集大成を示す絶好の舞台はまだある。ポーランドで開催の欧州４強が王座を争うCLファイナル４だ。悲願の欧州制覇を狙うペルージャは、準決勝でトルコリーグのプレーオフ８位ハルクバンク・アンカラと現地５月16日に対戦する（準決勝のもう１試合は、同17日、決勝と３位決定戦は同18日に行なわれる）。

取材・文●佳子S.バディアーリ
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