はたしてレースは、この2頭にレディアルバローザを加えた3頭での火が出るような叩き合いとなった。オウケンサクラが大逃げを打つところ、レディアルバローザは離れた3番手を進むと、アパパネは中団後ろ目の9番手、ブエナビスタはそれを前に見る13番手を追走した。
第3コーナーから後方の馬たちもペースを上げながら迎えた直線。内からレディアルバローザが先に抜け出して懸命にゴールを目指すが、そこへ外からアパパネとブエナビスタが猛追する。息詰まる競り合いの末、ゴール寸前でアパパネがレディアルバローザを捉え、追撃してきたブエナビスタも抑えきって先頭でゴール。消長が激しい牝馬にあって、3年連続でGⅠ制覇の偉業を達成する値千金の勝利となった。
その後、翌春まで現役を続けたアパパネだが、エリザベス女王杯の3着が目立つ程度で、右前肢の浅屈腱炎を発症したため、2012年の9月に現役を引退した。
しかし、アパパネの物語はまだ終わらない。2013年の春から繁殖牝馬として活動していたアパパネは、9年連続チャンピオンサイアーであるディープインパクトと交配される。その中から2019年生まれの牝馬には「アカイトリノムスメ」というユニークな名前が付けられた。
アパパネ(Apapane)とは、ハワイに生息する「アカハワイミツスイ」の英語名で、赤いからだが特徴。その娘だから「アカイトリノムスメ」というわけだ。
祖母、母と同じ国枝栄厩舎へ預けられたアカイトリノムスメはデビュー2戦目から3連勝でクイーンカップ(GⅢ)に優勝。続く桜花賞、オークスはそれぞれ4、2着に敗れるが、秋華賞で見事に戴冠。赤い鳥=アパパネは母となっても超優秀な娘を送り出したのである。
そしてアカイトリノムスメも、父、母、祖母とも金子真人の所有馬、いわゆる”金子血統”に連なる馬であった。
文●三好達彦
【動画】女傑ブエナビスタに競り勝った伝説のヴィクトリアマイル
【名馬列伝】大種牡馬サンデーサイレンス「最初の大物」バブルガムフェロー 3歳馬にも門戸解放された天皇賞で完遂した革新的“GⅠ挑戦ローテ“
第3コーナーから後方の馬たちもペースを上げながら迎えた直線。内からレディアルバローザが先に抜け出して懸命にゴールを目指すが、そこへ外からアパパネとブエナビスタが猛追する。息詰まる競り合いの末、ゴール寸前でアパパネがレディアルバローザを捉え、追撃してきたブエナビスタも抑えきって先頭でゴール。消長が激しい牝馬にあって、3年連続でGⅠ制覇の偉業を達成する値千金の勝利となった。
その後、翌春まで現役を続けたアパパネだが、エリザベス女王杯の3着が目立つ程度で、右前肢の浅屈腱炎を発症したため、2012年の9月に現役を引退した。
しかし、アパパネの物語はまだ終わらない。2013年の春から繁殖牝馬として活動していたアパパネは、9年連続チャンピオンサイアーであるディープインパクトと交配される。その中から2019年生まれの牝馬には「アカイトリノムスメ」というユニークな名前が付けられた。
アパパネ(Apapane)とは、ハワイに生息する「アカハワイミツスイ」の英語名で、赤いからだが特徴。その娘だから「アカイトリノムスメ」というわけだ。
祖母、母と同じ国枝栄厩舎へ預けられたアカイトリノムスメはデビュー2戦目から3連勝でクイーンカップ(GⅢ)に優勝。続く桜花賞、オークスはそれぞれ4、2着に敗れるが、秋華賞で見事に戴冠。赤い鳥=アパパネは母となっても超優秀な娘を送り出したのである。
そしてアカイトリノムスメも、父、母、祖母とも金子真人の所有馬、いわゆる”金子血統”に連なる馬であった。
文●三好達彦
【動画】女傑ブエナビスタに競り勝った伝説のヴィクトリアマイル
【名馬列伝】大種牡馬サンデーサイレンス「最初の大物」バブルガムフェロー 3歳馬にも門戸解放された天皇賞で完遂した革新的“GⅠ挑戦ローテ“
関連記事
- 【名馬列伝】大種牡馬サンデーサイレンス「最初の大物」バブルガムフェロー 3歳馬にも門戸解放された天皇賞で完遂した革新的“GⅠ挑戦ローテ“
- 【名馬列伝】“天才を天才にした”スーパークリーク。オグリキャップ、イナリワンと「平成三強」を形成した稀代の名ステイヤー
- 【名馬列伝】日本競馬を代表する“華麗なる一族”の名牝ダイイチルビー。90年代前半に異彩を放った快速牝馬の蹄跡
- 【名馬列伝】ウオッカ、ダイワスカーレットが築き上げた“牝馬の時代”を継承したブエナビスタ。顕彰馬クラスの実績を刻んだ名牝物語
- 【名馬列伝】強烈な印象を残したダイワスカーレットの強さ! “牝馬の時代”を象徴したウオッカとの「二強対決」を振り返る