専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
ラグビー

【大西将太郎のラグビーW杯展望】優勝候補はNZ、南アフリカ、ウェールズ。「史上最強日本」の目標はベスト8の先だ

吉田治良

2019.09.18

167センチと小柄な南アフリカのヤンチースは、先の日本戦でも途中交代からトライを決めるなど、流れを変える力を持つ。写真:GettyImages

167センチと小柄な南アフリカのヤンチースは、先の日本戦でも途中交代からトライを決めるなど、流れを変える力を持つ。写真:GettyImages

 では、今大会で私が注目しているプレーヤーも何人か挙げておきます。

 NZはリーコ・イオアネ。去年がピークで、今年は少しパフォーマンスが落ちていますが、W杯という大舞台で爆発する可能性を十分に秘めたトライゲッターです。

 南アフリカだと、SOのハンドレ・ポラードもいいですが、最近デビューしたばかりのSHハーシェル・ヤンチースが面白そうですね。167センチ・78キロと小柄なんですが、オーストラリアとのデビュー戦(7月20日)で2トライの大活躍。SHにはファフ・デクラークという素晴らしいタレントもいますが、途中から出てきてもインパクトを与えられるはずです。

 イングランドはやはり、大黒柱のSOオーウェン・ファレル。彼がいるといないとで、イングランドは違うチームになりますから。オーストラリアからは身体的な強さが光るCTBのサム・ケレヴィをチョイスします。大会後のサントリー入りが決まっているので、そういった意味でも期待したいですね。
 ウェールズは特定の個人が目立つようなチームではないのですが、その中でもこれが自身4度目のW杯となるキャプテンのアラン・ウィン・ジョーンズの献身的なプレーは、一見の価値があるでしょう。決してメディア映えはしないかもしれませんが、汚れ仕事を買って出る、日本で言うところのトンプソン(ルーク)のような頼れるベテランです。

 その日本代表では、両ウイングの福岡堅樹と松島幸太朗のスピードに乗ったプレーも魅力的ですが、やはりキャプテンとして自国開催のW杯に臨むリーチ(マイケル)に、私は一番注目しています。大きなプレッシャーを跳ね返し、最高の結果を手に入れられるよう願っています。

 ただ、ラグビーにはいろんなポジションがあって、プレースタイルもさまざまですから、人それぞれ違う見方があっていいと思うんです。「キックが巧い選手が好き」とか「あの選手はめちゃくちゃ足が速いな」とか、そういった感覚で、まずはお気に入りの選手を見つけてほしいですね。

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号