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ラグビー

【大西将太郎のラグビーW杯展望】優勝候補はNZ、南アフリカ、ウェールズ。「史上最強日本」の目標はベスト8の先だ

吉田治良

2019.09.18

アジアで初のW杯だからこそ、これまでの常識を覆す新しいチャンピオン誕生の可能性もある。写真:GettyImages

アジアで初のW杯だからこそ、これまでの常識を覆す新しいチャンピオン誕生の可能性もある。写真:GettyImages

 確かに、ルールは少し難しいかもしれません。それでも、大男たちがボールをつないで陣地を奪おうとする姿、それを防ごうとする姿、そんなシンプルな攻防を見ているだけでも、きっと伝わるものはあるはずなんです。そういった「熱」を感じてくれる人が、この日本大会を通じて、ひとりでも多く生まれればいいなと思っています。

 では、最後は優勝予想で締めくくりましょう。候補はNZ、南アフリカ、ウェールズの3か国。その中で私が推すのは、ウェールズです。シックスネーションズで優勝した国は、その年のW杯で勝てないというジンクスもありますが(例外は03年のイングランドのみ)、ヨーロッパでも南半球でもないアジアの日本で初開催されるということで、「新しいチャンピオン」が誕生する予感がしているんです。
●大西将太郎 PROFILE●
1978年11月18日生まれ。大阪府東大阪市出身。現役時代はCTBとSOをこなせる万能型のバックスで、キックの名手としても知られた。布施ラグビースクール、啓光学園高、同志社大を経て、卒業後はワールドに入社。その後、06年からヤマハ発動機、09年から近鉄、13年から豊田自動織機でプレーし、ジャパンラグビートップリーグ(リーグ戦)では通算143試合に出場。07-08年シーズンには「ベスト15」、「得点王」、「ベストキッカー賞」の三冠に輝いた。日本代表には同志社大4年時(00年)に初選出され、通算33キャップ・71得点。07年ワールドカップ・フランス大会のカナダ戦では、終了直前に同点コンバージョンを決めて引き分け(12-12)に持ち込み、日本代表のワールドカップ連敗記録を13で止める立役者となった。 16年の現役引退後は、同志社大や立命館大でバックスコーチを務める。現在は解説者として、また19年ラグビーワールドカップの認知活動および、ラグビーの普及活動のため、全国を飛び回る日々だ。

取材・構成●吉田治良(スポーツライター)

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