専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
食と体調管理

『僕はおそらく他の人より練習量が少ない』と自分のペースを貫く理由。パルクールアスリート朝倉聖のトレーニング法とコンディショニング

THE DIGEST編集部

2021.07.01

高難度のトリック技だけでなく、フォームの美しさで観衆を魅了する稀有な存在。(C)PKM

高難度のトリック技だけでなく、フォームの美しさで観衆を魅了する稀有な存在。(C)PKM

――先ほどトレーニングは体調に合わせて、と話されていましたが、大会前はそうはいかないと思うのですが?

「無理をしないことは変わりません。気分が乗らない時は、基本トレーニングを入念に繰り返し、体調の良い時はビッグトリックをたくさん練習するなど分けています」

――大会に向けて、どんな準備をしておくのでしょうか?

「パルクールのほとんど大会は、コースが事前にわからないんです。数日前に公開されることもありますが、できることは、ここでこういう技出せるな、つなぎ技が出せるなど、イメージトレーニングくらいです。それでも、実際のコースを見てみたら想定よりも小さかったりして、思っていた技が出せない場合も多く、その場での対応力なども問われます」

――その場でプログラムを組み立てるというのは少し驚きました。対応するためにも基礎や日々のトレーニングが重要だということですね?

「そうですね。コースを使った前日調整は、時間としてそれなりあるのですが、みんなが一斉に行なうので、集中できなかったり、場所が使えなかったりと、十分とはいえません。また、練習で疲労が溜まってしまうと本番に影響しますから、体力配分も大事ですね」

――試合前に行なうルーティンなどはありますか?

「試合当日は、起きて朝にお風呂に入り、体温は常に高い状態にしています。ケガ予防の意味もありますが、これは受け売りですけど、暖かいと考え方もポジティブになるので、それを意識しています。それから、トイレによく行きますね」

――トイレですか?

「みんなにトイレマニアかって突っ込まれるくらい行きます(笑)。お腹が弱いっていうこともあるのですが、少しでも身体になにかが溜まっているのが嫌で、集中力を高めるためにも、すっきりした状態でいたいです」
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号