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食と体調管理

「泥だらけになっても60歳まで現役を続けたい」戦い続ける野球選手、川﨑宗則の食と栄養へのこだわり

SLUGGER編集部

2021.08.01

選手としての活躍を追い求めるだけでなく、子どもたちに対して自分の培った経験を伝えることにも熱心だ。写真提供:川﨑宗則事務所

選手としての活躍を追い求めるだけでなく、子どもたちに対して自分の培った経験を伝えることにも熱心だ。写真提供:川﨑宗則事務所

――なるほど、それはかなりの差ですね。食事のタイミングについて、ホークスでは、そこが日本復帰後の川﨑選手の進言によって改善されたとお聞きしましたが……。

「そうです。球団と話をして、球場で食事を取れるようにしてもらいました。特に『ホームゲームの後はすぐ食事をとれるようにしましょう』という話をしました。球団も理解してくれて、スピーディーに動いてくれたので、本当にソフトバンクの球団の素早さや柔軟さには感謝しています」

――腸内環境についてはなにか意識されてますか?

「最近は腸が大事というのが分かってきていますよね。食物繊維を意識して摂るなど、食事トレーニングをしたこともあります」

――今もなお現役を続けておられて、お子さんに自分の背中を見せてあげたいという思いはありますか?

「もちろん、野球をやっている姿を見せたいですよ。野球は自分が大好きなことですから。自分が好きなことを目一杯やってること、『お父さんは野球が大好きなんだ』ということは、子どもたちは3人とも知っています。本人たちは野球が好きかどうか分かりませんが、パパは好きなんだということを知っている。それで十分だと思います」

――食事を大切にしながら第一線で活躍されていることがよくわかりました。川﨑選手自身、いつまで現役を続けたい、という目標はありますか?

「僕は今年、プロ野球選手として23年目なんです。でも、さすがに40歳になって、結構身体もきつくなっているので……、でもやっぱり60歳くらいまで続けたいかな(笑) 70歳まで、とはちょっと言えないですね。控えめに言って60歳かなと(笑) ファンの皆さんには『いい加減にしろよムネリン!』って言いながら、泥だらけの姿を見て楽しんでほしいですね」

【プロフィール】
川﨑 宗則(かわさき・むねのり)
1981年6月3日生まれ。栃木ゴールデンブレーブス所属。鹿児島県出身。
鹿児島工から99年ドラフト4位でダイエー(現ソフトバンク)入団。04年に最多安打と盗塁王を獲得。06、09年WBC日本代表、08年北京五輪日本代表。11年オフに海外FA権を行使し、マリナーズに移籍。17年に日本球界に復帰し、その後、台湾プロ野球を経て栃木へ移籍し、40歳を超えた今も現役を続けている。明るく、愛されるキャラクターの持ち主で、2021年3月に開設した「宗チャンネル/YouTubeチャンネル」も人気。

取材・文●筒居一孝(SLUGGER編集部)

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