マヤノトップガンから新たな魅力を引き出した田原はレース後のインタビューでこう語っている。
「これまで3つもGⅠを勝っているのに、フロックだとか、たまたまだとか、いろいろな言い方をされて悔しい思いをしてきた。だけど、きょうの競馬を見てもらえれば、みんなが強い馬だと納得してくれたと思う。これまでトップガンを支持してくれていたファンの方たちにお礼を言いたい」
その後、ジャパンカップ(GⅠ、東京・芝2400m)を目指すと発表されていたマヤノトップガンだったが、秋シーズンが開幕する直前、左前肢に浅屈腱炎を発症していることが判明。現役を引退して翌春から種牡馬入り。2015年からは功労馬として余生を送っていたが、2019年の11月、老衰で死亡した。27歳だった。
ダートの1200m戦から出発した3歳時のハードなローテーションに鍛えられながら、遅咲きのタレントを開花させたマヤノトップガン。それは類稀なる異能のジョッキー、田原成貴の絵になる騎乗ぶりとともに、オールドファンの記憶にいまも深く刻み込まれている。
(文中敬称略/後編・了)
文●三好達彦
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「これまで3つもGⅠを勝っているのに、フロックだとか、たまたまだとか、いろいろな言い方をされて悔しい思いをしてきた。だけど、きょうの競馬を見てもらえれば、みんなが強い馬だと納得してくれたと思う。これまでトップガンを支持してくれていたファンの方たちにお礼を言いたい」
その後、ジャパンカップ(GⅠ、東京・芝2400m)を目指すと発表されていたマヤノトップガンだったが、秋シーズンが開幕する直前、左前肢に浅屈腱炎を発症していることが判明。現役を引退して翌春から種牡馬入り。2015年からは功労馬として余生を送っていたが、2019年の11月、老衰で死亡した。27歳だった。
ダートの1200m戦から出発した3歳時のハードなローテーションに鍛えられながら、遅咲きのタレントを開花させたマヤノトップガン。それは類稀なる異能のジョッキー、田原成貴の絵になる騎乗ぶりとともに、オールドファンの記憶にいまも深く刻み込まれている。
(文中敬称略/後編・了)
文●三好達彦
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