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海外サッカー

「短いカメオ出演」の南野拓実に専門メディアが「取り残される」危険性を示唆。一方で「攻守両面の大幅な向上」も指摘

THE DIGEST編集部

2022.02.12

レスター戦では、ディアス(右)との交代でピッチに立った南野(左)。試合終了間際のわずか4分程度の出場で、4回のボールタッチとパス2本に終わった。(C)Getty Images

レスター戦では、ディアス(右)との交代でピッチに立った南野(左)。試合終了間際のわずか4分程度の出場で、4回のボールタッチとパス2本に終わった。(C)Getty Images

 現地時間2月10日、プレミアリーグ第24節が行なわれ、リバプールは2-0でレスターを下し、3連勝を飾った。

 アフリカネーションズ・カップが終了し、モハメド・サラーとサディオ・マネがチームに復帰したものの、後者は欠場、前者はベンチスタートとなり、前線では今冬に加入したルイス・ディアスが初先発出場を果たしたレッズは、本拠地アンフィールドで主導権を握り、34分にCKからフィルジル・ファン・ダイクのヘディングシュートを相手GKが弾いたところをジョオゴ・ジョッタが詰めて先制。その後も多くのチャンスを創出し、87分にジョエル・マティプの縦パスを受けて再びジョッタが決めて、ダメを押した。

 ディアスは前線の様々な位置でプレーしながら、チャンスメイクやフィニッシュにも絡んで勝利に貢献。その適応能力の高さをユルゲン・クロップ監督からも認められ、「本当に良いパフォーマンスだった。幾つか傑出した瞬間があった」と賛辞を贈られたコロンビア代表は、90分にベンチに退いたが、ここで代わってピッチに立ったのが南野拓実だった。

 4日前のFAカップ・カーディフ戦で先発出場し、ディアスのハードワークによってゴールも挙げた日本代表は、このレスター戦では試合終了間際のわずか4分程度の出場で4回のボールタッチとパス2本に終わり、現地メディアもクラブ専門サイト『THIS IS ANFIELD』が「非常に短いカメオ出演だった」、地元紙『Liverpool Echo』は「やあ!」と冗談交じりに綴って、特筆すべきことは何もないことを示した。
 
 サラー、マネがチームを離脱してからFA杯カーディフ戦までの約1か月間がリバプールでの今後のキャリアを占う上で最も重要な期間になると複数の現地メディアから指摘されていた南野。公式戦6試合でスタメン入り2試合、計277分間のプレーで2得点という結果を残した彼には、前述の通りディアスが今冬に加入し、早くもポテンシャルの高さを示したことで、残りのシーズンではさらにプレー時間を得るのが厳しい状況に直面することが予想される。

 そんな中、リバプールの公式サイトのインタビューを受けた彼は、「リバプールでプレーすることは、小さい頃からの夢でした。アジア人で初めての選手としてここにいられることを嬉しく思います。だからこそ、ここで何かを成し遂げたいです。現状には満足していません。サポーターに、アジアの選手でもこのチームで活躍できるんだという良いイメージを持ってもらうためにも、このチームでもっと貢献したいと思います」と意気込みを語っている。
 

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