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海外サッカー

水道から茶色の水が! 物議を醸すカタールW杯の宿泊施設に非難殺到。予約をキャンセルする利用者も「耐えられない」/W杯【2022名場面・珍場面】

THE DIGEST編集部

2023.01.11

広大な土地に数多く設置されたコンテナ。これがファンビレッジの宿泊施設となる。(C)Getty Images

広大な土地に数多く設置されたコンテナ。これがファンビレッジの宿泊施設となる。(C)Getty Images

 2022年のスポーツ界で印象的な出来事を『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、昨年末に大きな盛り上がりを見せたカタール・ワールドカップの舞台裏を取り上げる。大会は活気にあふれた一方、ファンに用意された宿泊施設は劣悪な環境だったようだ。

記事初掲載:2022年11月21日

――◆――◆――

 豪華絢爛なセレモニーとともに号砲が鳴ったカタール・ワールドカップ。開幕戦では“ホスト国”が、南米予選を4位で突破した実力派集団エクアドルに2-0で完敗したが、中東での初開催とあって終始、お祭りムードという雰囲気のなかで試合は行なわれた。

 ここから世界の頂点を決めるべく約1か月の激闘が始まる。そんなサッカーの祭典において小さくない波紋を広げているのが、試合観戦に訪れるファンに向けたホスピタリティー面の問題だ。

 とりわけ現地を訪れているファンの間でしきりに問題視されているのが、今大会用に急ピッチで作られたという「ファンビレッジ」なる宿泊施設だ。

 中心部にあるホテルは早々に満室となったうえに、なかなかに高額であるため、「よりリーズナブルに」とカタール国内8か所に建設されたファンビレッジ。テント型からコンテナ型まで仕様はさまざまなのだが、その内情は1泊175ポンド(約2万9050円)という金額に見合わないほど劣悪だという。
 
 ドーハ北部にあるケタイファン・アイランドに建てられたファンビレッジを取材したという英紙『The Sun』は、「部屋はベッドが2台と扇風機が備わっているだけで、エアコンは利用できない。さらにシャワーとトイレは共用だ」とリポート。さらに施設内で利用する水道からは茶色の濁った水が出てきたとも伝えている。

 また、『The Sun』は、英公共放送『BBC』で放送されたフランス代表を応援に来たという男性利用者のコメントを紹介。同男性は滞在のために合計2500ポンド(約41万5000円)を支払ったにもかかわらず、すべての予約をキャンセルしたという。

「僕にとっては高すぎると感じるし、それでいてこういう環境なのは耐えられない。あまりにここは良くない」

「オンラインで予約した時は『これは良いぞ。お祭り的な雰囲気が楽しめそうだ』と思った。だけど、実際に来たらテントは分厚い素材で出来ているせいで部屋の中は本当に暑くて、とてもいられない」

 今もなお、建設途中の場所もあるというカタールW杯のファンビレッジ。今のところ評判は「最悪」というものしか聞こえていないが、大会終了までの1か月間で改善されるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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