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海外サッカー

「改革もごく限られた効果しか…」 解任されたスパレッティ・イタリア代表監督を母国紙が厳しく総括! 後任候補ラニエリには「彼の人物像にぴったりの任務」と太鼓判

THE DIGEST編集部

2025.06.10

ノルウェーに0-3の大敗を喫したことでアッズーリのスパレッティ監督は解任となった。(C)Getty Images

ノルウェーに0-3の大敗を喫したことでアッズーリのスパレッティ監督は解任となった。(C)Getty Images

 イタリア代表のルチャーノ・スパレッティ監督は6月8日、翌日の2026年北中米ワールドカップ欧州予選モルドバ戦に向けた記者会見で、自身が解任されたことを明らかにした。
【動画】ハーランドがダメ押し! ノルウェーがイタリアを3-0で一蹴

 2023年8月から「アズーリ」を率いていた66歳の指揮官は、「昨晩、FIGC(イタリア・サッカー連盟)のガブリエレ・グラビーナ会長との話し合いにおいて、代表監督の職を解かれることを伝えられた。非常に残念であり、自分から辞めるつもりは全くなかった。上手くいっていない時こそ、自身の仕事を続けたかった。しかし、解任ということであり、受け入れなければならない。この役割は常に“祖国への奉仕”だと考えてきた。代表チームの未来に貢献したいという思いもあった」と語っている。

 イタリアのスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』によれば、グラビーナ会長は本来なら、モルドバ戦の後に解任発表を行ないたいと考えていたものの、スパレッティ監督本人の意向を尊重して任せたという。そして2026年7月31日まで残っていた契約については、スパレッティが違約金を放棄したと報じた。
 
 言うまでもなく、今回の急転直下の人事は今月6日に行なわれたノルウェー戦での0-3の惨敗が引き金になった。グループ首位しかストレートインで本大会に出場できず、2位はプレーオフに回るという中で、過去2大会の予選でプレーオフ敗退を喫しているイタリアは、3大会連続で本大会出場を逃すという「恐怖」が頭をよぎったのか、早急に手を打つ必要性に駆られたようだ。

 同メディアは、グラビーナ会長がノルウェー戦後に、選手たちと話し合い、彼らが明確に解任を望んだわけではないものの、「監督と選手の間の信頼関係がすでに崩れている」と認識したと報道。スパレッティ監督の下、ロッカールームの雰囲気は「アントニオ・コンテ時代のような戦場のような緊張感でもなく、ロベルト・マンチーニ時代のような家族的な空気でもなかった。いずれにせよ、重苦しく、穏やかとは言い難かった」ということで、公然と反発する選手はいなかったが、解任に対して異議を唱える者もいなかったという。

 2023年6月の北マケドニア戦で初陣を飾ってからノルウェー戦まで、スパレッティ政権下のイタリアの成績は公式戦8勝5分け6敗。EURO2024でスイスに敗れて16強止まりに終わった後は、4勝2分け3敗で、同メディアはこれを「悲惨な1年」と表現。「スパレッティ監督の就任以来の改革も、結局はごく限られた効果しかなかった」と厳しい評価を下した。
 
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