現地時間４月27日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は本拠地でオークランド・アスレティックス戦に「３番・投手兼DH」でスタメン出場すると、６回（93球）を投げ、被安打３、与四球２（与死球３）、奪三振８、失点５。シーズン開幕から無傷の４勝目を挙げ、打者としても５打数３安打１打点と今季初の猛打賞をマークした。

　この日、第１打席で二塁への内野安打、第２打席で左中間へのタイムリー二塁打、第４打席で右中間への三塁打を放っていた大谷。８回１死一、二塁の第５打席では、先発投手として史上初のサイクル安打に期待がかかるなか、６番手リチャード・ラブレディが投じた初球をフルスイング。「行ったか」と思うような大飛球を放ったが、これが惜しくもセンターフライとなった。

　快挙目前まで迫った背番号17のパフォーマンスには、チーメイトも反応を示している。この試合で４打数２安打１打点をマークしたアンソニー・レンドーンは、地元放送局『Bally Sports West』のインタビューに応じると、サイクル安打を逃した大谷についての話題を振られ、「ああ、彼はもう少しウェイトルームに行く必要がある」とジョークを飛ばしていた。
  　エンジェルスは４回に“投手・大谷”がまさかの５失点。８回には１点差まで詰め寄られ、なおも２死一、二塁のピンチだったが、サードを守っていたレンドーンがチームを救うスーパープレーを見せるなど、なんとか８対７で競り勝ち、エンジェルスはこれで３連勝を飾った。

　現地時間28日からは、ミルウォーキー・ブルワーズとの敵地３連戦に臨むが、レンドーンは今後の戦いに向け、「まだシーズンの序盤。あと130試合くらい残っているから、１試合ずつコツコツとやっていく」と意気込みを示していた。

　なお、大谷の次回登板が予定されているのは、中５日で現地時間５月３日の敵地セントルイス・カーディナルス戦となる見通しだ。先月の第５回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）では、侍ジャパンのチームメイトとして共闘し、14年ぶり３度目の“世界一”に多大な貢献を果たしたラーズ・ヌートバーとの対決も注目される。

構成●THE DIGEST編集部

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