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「コビー以上の選手として終えたい」。息子誕生で“家族第一”となったSGAが今後のキャリアプランを語る<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.10.17

これまでバスケ一色だったSGAの人生は、息子の誕生でその比重が大きく変わったという。(C)Getty Images

これまでバスケ一色だったSGAの人生は、息子の誕生でその比重が大きく変わったという。(C)Getty Images

 今季、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)は40歳でキャリア23年目、クリス・ポール(ロサンゼルス・クリッパーズ)も40歳で21年目のシーズンに突入する。レジェンドでは、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)やカール・マローン(元ユタ・ジャズほか)も40歳までプレーした。

 そんななか、昨季オクラホマシティ・サンダーをフランチャイズ移転後初の優勝に導いたシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)は、米メディア『GQ Sports』のインタビューで、「少なくとも40歳まではNBAでプレーできる」と自身の能力に自信を見せた。

 ただそれと同時に、「そこまでは絶対にプレーしない」とも語った。

「子どもの人生の大切な瞬間をあまり逃したくないんだ。毎年の最初のバスケットボールの試合、サッカーの試合、フットボールの試合、ピアノのレッスン、チェスのレッスン……何であれ、そういう瞬間を見逃したくない」

 SGAは同インタビューで、「コビー・ブライアント以上の選手としてキャリアを終えたい」と話した一方で、人生にとって最も大切なものに家族の存在を挙げた。

 2024年4月に息子のアレスが生まれて以来、彼の人生の優先順位は「家族、友人、バスケットボール、ファッション」になったという。
 
 妻のヘイリーによれば、父親になったことでSGAは以前とは異なる一面を見せている。息子が生まれる前の彼は、毎年シーズン終了後に休暇を取るために説得が必要だったほどの“バスケットボールジャンキー”だった。しかし今では、シーズンオフを心から楽しみにしている。

「アレスが生まれてからは、『休みが待ちきれない! 何をする? さあやろう!』という感じ。父親としての時間を本当に楽しんでいるの。忍耐強く、目の前に集中していて、以前より一歩引いて考えられるようになったわ」(ヘイリー)

 今年6月に行なわれたサンダー優勝パレード後、家族はすぐにカナダへ飛び、両親に会ったり、農場や動物園、水族館などへ息子を連れて行き休暇を楽しんだ。その間バスケットボールの時間は一切なかった。

 SGAは語る。

「キャリアの中でピークに達する時期がある。もちろん、まだプレーする選手を責めるつもりはないよ。彼らはバスケットボールを愛している。でも、僕はこのゲームを、自分のベストバージョンを追求するためにプレーしているんだ。

 それが分かり、下降線に入ったら、『じゃあ、何のためにプレーしてるんだ?』となる。その時が来たら、最初のタイミングで引き際を決めるよ」

 サンダーファンにとって朗報なのは、SGAはまだ27歳で、息子との時間もたっぷりあること。自身のベストを追求しつつ、引退は当分先の話になりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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