1990年代のNBAの優勝はシカゴ・ブルズが6回、ヒューストン・ロケッツが2回、デトロイト・ピストンズとサンアントニオ・スパーズが1回ずつとなっている。
1993年に神様マイケル・ジョーダンが1度目の引退を発表して不在だった期間にタイトルを獲得したロケッツは過小評価されがちだが、当時の優勝メンバーであるロバート・オリーは対戦していたとしてもブルズを撃破していただろうと主張している。
ロケッツの「歴代ベスト5」を選定!ビッグマンはMVPの2人。人材不足のSFは……
ブルズは1991~93年、96~98年に2度の3連覇を達成しているが、93年にジョーダンが引退していなければ94、95年も含めて8連覇を果たしていたのではないか、という議論は頻繁に行なわれている。前期3連覇はジョーダン&スコッティ・ピッペン、後期3連覇はデニス・ロッドマンを加えた三銃士でリーグを席巻したが、“空白の2年間”でNBAの頂点に立ったのがアキーム・オラジュワンが絶対的エースとして君臨したロケッツだった。
ブルズとロケッツがファイナルで対戦歴がないことも、そうした仮説に拍車をかけている。ノースカロライナ大出身で、1年時の83-84シーズンに2歳年上のジョーダンと共闘経験を持ち、ロケッツ優勝メンバーのケニー・スミスは「間違いなく、最低1回は勝っていただろうね」と、かねてから世論に異議を唱えてきた1人として知られる。
現役時代にロケッツ、ロサンゼルス・レイカーズ、スパーズなどでプレーし、歴代7位タイの優勝7回を誇るNBA屈指の名脇役であるオリーも、ロケッツ優勢に自信を覗かせる。
『Fox Sports Radio』の番組『COVINO & RICH』に出演した際、「1990年代、ジョーダン率いるブルズが3連覇し、その後にアキーム(オラジュワン)&クライド(ドレクスラー)のロケッツが2連覇。ジョーダンが復帰してブルズがまた3連覇した。もしジョーダンが引退していなかったら、ロケッツはブルズに勝っていた?」と問われると、「答えはイエスだ」と即答した。
「世間の人々はアキーム・オラジュワンがどれほど素晴らしい選手だったか理解していない。今までに優勝した全チームを調べてみてほしい。優勝したチームには、必ず2人以上のオールスターがいた。私たち(ロケッツ)はオラジュワン1人だった。
MJ(ジョーダン)が歴代最高の選手であることは知っている。でも、史上最高の選手だって時に負けるものだ。オーランド・マジックは、彼が(最初に)復帰した時にそれを証明した。『彼がコンディションを整えるのに十分な時間がなかったから』なんて言い訳は聞きたくない。彼は(ニューヨーク)ニックス相手に55得点をあげた。55点を記録するにはそれなりの状態でなければいけない。彼はただ、よりいいチーム(当時のマジック)に負けただけなんだ」
オリーは、94-95シーズンの途中にジョーダンが最初の現役復帰を果たしていた点に触れ、カンファレンス準決勝でシャキール・オニール&アンファニー・ハーダウェイ擁するマジックに2勝4敗で敗れたことを指摘したうえで、オラジュワン擁するロケッツの偉大さを説いていた。
構成●ダンクシュート編集部
伝説の1984年ドラフトの真相――ジョーダン獲得は「失敗」と謝罪したブルズ、歴史を変えた“ブーイの嘘”【NBAドラフト史】
【PHOTO】オラジュワン、ジョーダン、オリー…NBA史に残る偉大なレジェンドたち!
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ブルズとロケッツがファイナルで対戦歴がないことも、そうした仮説に拍車をかけている。ノースカロライナ大出身で、1年時の83-84シーズンに2歳年上のジョーダンと共闘経験を持ち、ロケッツ優勝メンバーのケニー・スミスは「間違いなく、最低1回は勝っていただろうね」と、かねてから世論に異議を唱えてきた1人として知られる。
現役時代にロケッツ、ロサンゼルス・レイカーズ、スパーズなどでプレーし、歴代7位タイの優勝7回を誇るNBA屈指の名脇役であるオリーも、ロケッツ優勢に自信を覗かせる。
『Fox Sports Radio』の番組『COVINO & RICH』に出演した際、「1990年代、ジョーダン率いるブルズが3連覇し、その後にアキーム(オラジュワン)&クライド(ドレクスラー)のロケッツが2連覇。ジョーダンが復帰してブルズがまた3連覇した。もしジョーダンが引退していなかったら、ロケッツはブルズに勝っていた?」と問われると、「答えはイエスだ」と即答した。
「世間の人々はアキーム・オラジュワンがどれほど素晴らしい選手だったか理解していない。今までに優勝した全チームを調べてみてほしい。優勝したチームには、必ず2人以上のオールスターがいた。私たち(ロケッツ)はオラジュワン1人だった。
MJ(ジョーダン)が歴代最高の選手であることは知っている。でも、史上最高の選手だって時に負けるものだ。オーランド・マジックは、彼が(最初に)復帰した時にそれを証明した。『彼がコンディションを整えるのに十分な時間がなかったから』なんて言い訳は聞きたくない。彼は(ニューヨーク)ニックス相手に55得点をあげた。55点を記録するにはそれなりの状態でなければいけない。彼はただ、よりいいチーム(当時のマジック)に負けただけなんだ」
オリーは、94-95シーズンの途中にジョーダンが最初の現役復帰を果たしていた点に触れ、カンファレンス準決勝でシャキール・オニール&アンファニー・ハーダウェイ擁するマジックに2勝4敗で敗れたことを指摘したうえで、オラジュワン擁するロケッツの偉大さを説いていた。
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