タイリース・ハリバートンはスーパースターか否か。
これは現地アメリカでも最近話題に上がっているテーマだ。『ESPN』ではカンファレンス・ファイナルの期間中に議論が交わされ、元選手で現在アナリストのジェイ・ウィリアムズは「大舞台で我々が目にしたスーパースターだ」と発言。「そうでないと言う人はバスケットボールの話はしないでくれ」とハリバートンを絶賛した。
一方で辛口コメンテーターのスティーブン・A・スミスは「私は現時点では彼をそのように見ていない」と言及。同氏の意見はこうだ。
「スーパースターについて考える時、私は、対戦相手が毎晩ゲームプランを立てなければならないような、安定したNo.1オプションであること、そしてその要求に応えることだと思っている。私にとって、ハリバートンは常にそうではなかった。このシリーズでも彼がスーパースターでなかった試合がいくつかある」
迎えたNBAファイナル初戦。インディアナ・ペイサーズはオクラホマシティ・サンダーに111-110で勝利し、圧倒的不利と思われた敵地で先勝した。試合から一度もリードを奪えず我慢の時間が続くなか、残り0.3秒にこの試合最初にして唯一のリードをもたらしたのはハリバートンだった。
前半からチーム全体で19ターンオーバーとサンダーの堅守に苦しんだペイサーズ。ハリバートンも第3クォーター終了時点で10得点、5アシスト、3ターンオーバーと振るわなかったが、チームが1点差に迫って迎えた最後の攻撃で、右ウイングからプルアップジャンパーを沈め、一躍ヒーローとなった。
今季のプレーオフを通して数々の大逆転劇を見せているペイサーズだが、その牽引役となっているのがハリバートンなのは間違いない。
ミルウォーキー・バックスとの1回戦第5戦、クリーブランド・キャバリアーズとのカンファレンス準決勝第2戦、ニューヨーク・ニックスとのカンファレンス決勝第1戦、そしてこのファイナル初戦と、ハリバートンは全シリーズで“試合時間残り5秒以内の勝ち越しor同点弾”を決めている。
昨年の1回戦(対バックス)で決めた1本を含めたキャリア通算5本は、1997年の統計開始以降ではレブロン・ジェームズの8本に次ぐ歴代2位タイだ(同数で並ぶのは球団レジェンドのレジー・ミラー)。
とりわけファイナルでの一撃は、世界中のファンやリーグ内の選手、OBたちも熱狂させたが、マイアミ・ヒートのレジェンドで自身も勝負強い選手として鳴らしたドゥエイン・ウェイドもその1人。
ライブ映像で試合を観戦していたウェイドは、ハリバートンが決勝のジャンパーを決めると、絶叫して画面からフレームアウト。再び戻ってくると「オーマイガー!! スーパースター、スーパースター、スーパースター!!」と3度連呼した。
今季途中の選手投票では、“過大評価されている選手”として最多の票を得てしまったハリバートン。少なくともこのポストシーズンに限れば、彼がスーパースターなのは疑いようがない事実だろう。
構成●ダンクシュート編集部
これは現地アメリカでも最近話題に上がっているテーマだ。『ESPN』ではカンファレンス・ファイナルの期間中に議論が交わされ、元選手で現在アナリストのジェイ・ウィリアムズは「大舞台で我々が目にしたスーパースターだ」と発言。「そうでないと言う人はバスケットボールの話はしないでくれ」とハリバートンを絶賛した。
一方で辛口コメンテーターのスティーブン・A・スミスは「私は現時点では彼をそのように見ていない」と言及。同氏の意見はこうだ。
「スーパースターについて考える時、私は、対戦相手が毎晩ゲームプランを立てなければならないような、安定したNo.1オプションであること、そしてその要求に応えることだと思っている。私にとって、ハリバートンは常にそうではなかった。このシリーズでも彼がスーパースターでなかった試合がいくつかある」
迎えたNBAファイナル初戦。インディアナ・ペイサーズはオクラホマシティ・サンダーに111-110で勝利し、圧倒的不利と思われた敵地で先勝した。試合から一度もリードを奪えず我慢の時間が続くなか、残り0.3秒にこの試合最初にして唯一のリードをもたらしたのはハリバートンだった。
前半からチーム全体で19ターンオーバーとサンダーの堅守に苦しんだペイサーズ。ハリバートンも第3クォーター終了時点で10得点、5アシスト、3ターンオーバーと振るわなかったが、チームが1点差に迫って迎えた最後の攻撃で、右ウイングからプルアップジャンパーを沈め、一躍ヒーローとなった。
今季のプレーオフを通して数々の大逆転劇を見せているペイサーズだが、その牽引役となっているのがハリバートンなのは間違いない。
ミルウォーキー・バックスとの1回戦第5戦、クリーブランド・キャバリアーズとのカンファレンス準決勝第2戦、ニューヨーク・ニックスとのカンファレンス決勝第1戦、そしてこのファイナル初戦と、ハリバートンは全シリーズで“試合時間残り5秒以内の勝ち越しor同点弾”を決めている。
昨年の1回戦(対バックス)で決めた1本を含めたキャリア通算5本は、1997年の統計開始以降ではレブロン・ジェームズの8本に次ぐ歴代2位タイだ(同数で並ぶのは球団レジェンドのレジー・ミラー)。
とりわけファイナルでの一撃は、世界中のファンやリーグ内の選手、OBたちも熱狂させたが、マイアミ・ヒートのレジェンドで自身も勝負強い選手として鳴らしたドゥエイン・ウェイドもその1人。
ライブ映像で試合を観戦していたウェイドは、ハリバートンが決勝のジャンパーを決めると、絶叫して画面からフレームアウト。再び戻ってくると「オーマイガー!! スーパースター、スーパースター、スーパースター!!」と3度連呼した。
今季途中の選手投票では、“過大評価されている選手”として最多の票を得てしまったハリバートン。少なくともこのポストシーズンに限れば、彼がスーパースターなのは疑いようがない事実だろう。
構成●ダンクシュート編集部