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NBA

サンダーのカルーソとペイサーズのマッコネル。両名脇役をカーライルHCが称賛「彼らは自分自身でキャリアを切り拓いて成功を収めた」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.06.13

ともにドラフト外から這い上がったカルーソ(左)とマッコネル(右)。ベンチから流れを変える起爆剤となっている。(C)Getty Images

ともにドラフト外から這い上がったカルーソ(左)とマッコネル(右)。ベンチから流れを変える起爆剤となっている。(C)Getty Images

 今年のNBAファイナルは、3試合を終えてインディアナ・ペイサーズがオクラホマシティ・サンダー相手に2勝1敗でリード。初戦はペイサーズが1点差(111-110)、第2戦はサンダーが16点差(123-107)、第3戦ではペイサーズが9点差(116-107)で勝利した。

 ペイサーズは今年のプレーオフで110得点以上を奪った試合で14戦無敗。サンダーは110得点以下で終えた試合で1勝5敗と、“110点”が勝敗を分ける分岐点になっている。

 また、ファイナルではここまでベンチポイントで上回ったチームが勝利している点も注目したい。

 ペイサーズは第1戦(39-28)と第3戦(49-18)、サンダーは第2戦(48-34)で、それぞれベンチメンバーの合計得点で上回っている。第4クォーターの得点では、第3戦でゲームハイの27得点をマークしたベネディクト・マサリンがシリーズ平均7.0点で両チーム最多と、ベンチ陣の働きがキーポイントになっていると言っていい。
 
 控え組を見ると、サンダーはアレックス・カルーソ、アイザイア・ハーテンスタイン、アーロン・ウィギンズ、アイザイア・ジョー、ケンリッチ・ウィリアムズ、ペイサーズではマサリン、TJ・マッコネル、オビ・トッピン、ベン・シェパード、トーマス・ブライアントが全3試合に出場している。

 そのうち、サンダーの最年長(31歳)で唯一の優勝経験者であるカルーソは、12日に行なわれたチーム練習後のメディア応対で、2020年にロサンゼルス・レイカーズで優勝した当時と現在の違いをこう話していた。

「あの時はNBA3年目で、そのうち2年間は2WAY契約だった。当時はたくさんのことを学んだよ。初めてのプレーオフで、その年に優勝したんだ。チャンピオンシップを勝ち獲った時はベテランチームで、彼らにものすごく頼っていた。リーグで10~15年の経験がある選手が複数いた。それは驚異的な数字だと思う。今の僕は当時とは逆の立場にいて、(サンダーで)最も経験を積んでいる。だから正しいマインドセットで臨み、適切な方向へ導こうとしている。それが一番大きな違いだと思う」

 2020年のプレーオフは、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で無観客のバブル(隔離された施設)開催という特殊な環境だった。そのなかで、レイカーズは17年目のレブロン・ジェームズを筆頭に、8年目のアンソニー・デイビス(現ダラス・マーベリックス)、16年目のドワイト・ハワード、14年目のラジョン・ロンド、12年目のジャベール・マギー、11年目のダニー・グリーンといったベテランがロスターを固めていた。
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