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【今日は何の日】日本に、世界に衝撃が走ったイチロー引退。“伝説”の引退会見をもう一度~後編~

2020.03.21

会見では弓子夫人、そして愛犬の一弓への感謝の言葉もあった。(C)Getty Images

会見では弓子夫人、そして愛犬の一弓への感謝の言葉もあった。(C)Getty Images

 2019年3月21日、東京ドーム。日本が生んだ天才打者、イチローが現役に幕を下ろした。日米で数々の名場面を残してきたレジェンドは、深夜から始まった自身の引退会見でも己がスタイルを貫き、最後までイチローであり続けた。あれから1年、85分に及んだ“伝説”の会見を改めて振り返ろう。イチローが野球をどれだけ愛し、また向き合ってきたのか。そして、自身の“後継者”たる大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)への期待、そして、異国での戦いなど、あますことなく語っている。

【イチロー会見】

―― 今日は日本のファンにとって特別な日でしたけど、アメリカのファンにどんなメッセージを伝えたいですか?

「いや、アメリカのファンの方々は、最初はまあ厳しかったですよ。そらまあ、最初の2001年のキャンプなんかは『日本に帰れ』って、しょっちゅう言われましたよ。だけど、結果を残した後の、言葉ではなくて行動で示した時の敬意の示し方っていうのは、その迫力はあるなという印象ですよね。だから、なかなか入れてもらえないんですけど。入れてもらった後、認めてもらった後は凄く近くなるという印象で。がっちり、こう関係ができ上がる。まあ、シアトルのファンとはそれができたような。それは僕の勝手な印象ですけど。

 で、まぁニューヨークってのは、うん。まぁ厳しいとこでしたね。でも、やればそれこそ、どこよりも、どのエリアの人たちよりも熱い思いがある。で、マイアミっていうのは、ラテンの文化が強い印象で。圧はそれほどないんですけど、でも結果残さなかったら絶対に人は来てくれないっていう、そんな場所でしたね。それぞれに特色があって、まぁ面白かったし。それぞれの場所で関係を築けたような。

 まぁそれぞれで特徴はありましたけど。なんかファンの人たちの特徴を見るだけで『アメリカは凄く広いなぁ』というような印象ですけど。まぁでもやっぱり、最後にシアトルのユニフォームを着て、まぁもうセーフコ・フィールドではなくなってしまいましたけど、姿をお見せできなくて。それは申し訳ない思いがあります」
 
―― イチローさんはよく「24時間、時間を野球のために使ってきた」とおっしゃいますけれども、そのイチローさんを支えてきたのは、やはり弓子夫人だと思います。これだけたくさんの方がいる中で、弓子さんへの言葉を聞くのは野暮かなと思いますが、あえて今日は聞かせていただきたいんですけど。

「いや~頑張ってくれましたね。一番頑張ってくれたと思います。僕はアメリカで、結局、3089本のヒットを打ったわけですけど。僕、ゲーム前、ホームの時はおにぎりを食べるんですね。妻が握ってくれたおにぎりを球場に持って行って食べるわけですけど、その数がですね、2800ぐらいだったんですよ。3000いきたかったみたいですね。そこは3000個握らせてあげたかったなと思います。まあまあ、とにかく頑張ってくれました。これは、僕はゆっくりする気はないですけど、妻にはゆっくりしてもらいたいと思っています。

 それと一弓ですね。一弓というのはご存知ない方もいると思いますけど、我が家の愛犬ですね。現在、17歳と……何ヵ月だ。7ヵ月。今年で18歳になろうかという柴犬なんですけども。さすがにですね、おじいちゃんになってきて。毎日、ふらふらなんですけど、懸命に生きてるんですよね。その姿を見てたら『俺、頑張らなきゃな』って。これはもうジョークとかではなくて、本当に思いました。2001年に生まれて、02年にシアトルの我が家に来たんですけども。まさか僕が現役を終える時まで一緒に過ごせるとは思っていなかったので。これは大変、感慨深いですね。本当、妻と一弓にはもう感謝の思いしかないですね」

―― 3月の終盤に引退を決められたということですが、打席内での感覚の変化というのは今年あったのでしょうか?

「いる? それここで? いる? 裏で話すわ後で、裏で」
 
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