MLB

マリナーズ特別功労賞を受賞したイチロー氏が英語で送った感謝のメッセージ

スラッガー編集部

2019.09.15

シアトルのファンに感謝のメッセージを送ったイチロー氏。英語によるスピーチは5分以上に及んだ(C)Getty Images

 現地9月14日、今年3月に現役を引退したイチロー氏が、マリナーズから特別功労賞にあたる「フランチャイズ・アチーブメント賞」を受賞した。

 本拠地Tモバイル・パークで行われたセレモニーで、イチロー氏は、シアトルのファンや球団関係者を前にして英語でスピーチを行い、感謝の気持ちを伝えた。
 
「ありがとう。今、とても緊張しています。東京で引退した時、何かが足りない気持ちになりました。それは、シアトルのファンがそこにいなかったからです。だから今夜は、長年、私を支えてくれたことに対する感謝の気持ちをお伝えしたいと思います」 

(中略)

「シアトルの皆さん、ありがとう。私は同時にアメリカ、ニューヨークやマイアミ、ビジターとして訪れた街のファンにも感謝したい。アメリカでは本当に野球が国技として親しまれています。そんな野球を愛する人達の前でプレーできたことは、本当に幸せでした」
 イチロー氏は2000年オフにポスティングを利用してオリックスからマリナーズへ移籍。01年の新人王&MVP同時受賞、04年のMLB年間最多安打記録更新など数々の偉業を成し遂げた。12年7月にトレードでヤンキースへ移籍したが、マーリンズを経て18年にマリナーズへ復帰。マリナーズで積み重ねた2542安打と打率.321は球団記録となっている。
 
 セレモニーにはマリナーズのOBで殿堂入りを果たしたケン・グリフィーJr.とエドガー・マルティネスも出席。メジャー通算3089本の安打を放ったイチロー氏は、ライバルから受けた刺激にも言及し、現役選手にもメッセージを送った。
 
「私が知る中で最も偉大な選手を相手に戦えたことも誇りに思っています。彼らが私のレベルを高くへ引き上げてくれました。今は、チームにチャンピオンシップをもたらしてくれるであろう、若く、才能のある選手たちと同じ時間を過ごし、そこにも喜びを感じています」