プロ野球

ロッテ、初実戦でミス連発も「出たほうが逆にいい」と井口監督は前を向く!課題を明確にレベルアップを目指す

岩国誠

2021.02.14

強化指定選手に位置づけられる、安田尚憲。この日は1安打を放った。写真:田中研治

 ロッテは13日、練習試合(沖縄・金武町)で楽天と対戦。11日の紅白戦を雨で流し、対外試合が今シーズンの初実戦となったが、守備でのミスが重なり、3対8で黒星スタートとなった。

 初回から、幸先良いスタートを切れそうな気配はあった。1番・藤原恭大が楽天先発・瀧中に追い込まれながらも、 外目の変化球をはじき返した。力強いスイングでとらえた打球はセンター前へ抜けていく。

 今年は「この1点、つかみ取る」をチームスローガンに掲げている。初回から無死一塁、何か仕掛けてくるかと注目した場面だったが、2番・高部瑛斗のインコースへのストレートに反応できず見逃し三振となり、3番・菅野剛士は初球、外角高めのストレートを引っ掛けるような形で遊併打に倒れ、4番・安田尚憲まで回すことができなかった。
 
 流れが変わったのは4回裏だ。ロッテ2番手・石崎剛が、無死一、三塁から楽天3番・小郷裕哉の適時打で1点を失うと、折からの悪天候の影響か、守備の乱れが相次ぎこの回に3失点。続く5回にもエラーをきっかけに失点を許し、中盤で大量リードを奪われてしまった。

 攻撃陣も初回を含め、先頭打者の出塁は4度あった。しかし、得点につなげたのは、0対8で迎えた8回、一軍への生き残りをかける代打・岡大海が、意地の3点適時打を放ったときのみだった。