プロ野球

12球団の「今季1号」がついに出揃う。最速はパ51年ぶりの開幕戦初球本塁打を放った辰己。一方、“最遅”の日本ハムは…

SLUGGER編集部

2021.04.08

12球団最後の「チーム1号」を放ったのは日本ハム・大田。実に開幕10試合目の“初本塁打”だった。写真:滝川敏之

 4月7日、ついに12球団の「今季1号」が出揃った。各チームの初ホームランを放った選手は以下の通りだ。

[ソ]今宮健太
[ロ]マーティン
[西]森友哉
[楽]辰己涼介
[日]大田泰示
[オ]吉田正尚

[巨]大城卓三
[神]サンズ
[中]ビシエド
[De]佐野恵太
[広]西川龍馬
[ヤ]村上宗隆

 これを打った順番に並び替えると以下のようになる。
 
<楽天:辰己涼介/3月26日、対日本ハム、1回>
 開幕戦16時開始となった楽天は初回、先頭の辰己が日本ハムの開幕投手・上沢直之が投じた初球の145キロを強振。イーグルスファンのいるレフトスタンドに2021年プロ野球第1号アーチを叩き込んだ。開幕先頭打者初球ホームランは、パ・リーグでは51年ぶりの快挙だった。

<広島:西川龍馬/3月26日、対中日、1回>
 セ・リーグ第1号は西川の先制2ラン。これも初球打ちで、中日先発の福谷浩司が投じたスライダーをすくい上げた打球は右翼スタンドへ。右足首の手術で春季キャンプは二軍スタートだった男が最高の形で復活をアピールした。

<ソフトバンク:今宮健太/3月26日、対ロッテ、1回>
 ソフトバンクはこの試合で開幕戦タイ記録の4本塁打と打線が爆発し、8対2で快勝。その嚆矢となったのが今宮だった。「真っすぐ」と決め打ちしてフルスウィング。辰己や西川と同じく初球打ちで決めた。

<巨人:大城卓三 /3月26日、対DeNA、3回>
 この試合では亀井善行が9回裏に史上初の開幕戦代打サヨナラ弾を放って脚光を浴びたが、実はこの大城も記録的な一発を放っていた。巨人の捕手が開幕戦で本塁打を放つのは、1978年の山倉和博以来、43年ぶりのことだった。

<西武:森友哉/3月26日、対オリックス、3回>
 昨年は不調に苦しんだ2019年MVPが、パ・リーグ屈指の好投手・山本由伸から豪快なアーチ。辻発彦監督も「天才的」と称賛する当たり。打ったのは山本の決め球であるカットボールで、森本人は「空振りしたかなと思ったんですけど、なんか打ってました」。