プロ野球

【2021ドラフト候補ランキング50~31位】大学選手権で飛躍したブライト、センバツV左腕の石田が登場!<SLUGGER>

西尾典文

2021.06.19

大学選手権での活躍で一躍、名を挙げたブライト(左)。石田(右)はセンバツで29.1回無失点の快投で優勝に貢献した。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)、田中研治

 アマチュア野球に精通した西尾典文氏が選定する2021年のドラフト候補ランキングの最新版をお届けする。年明け早々に公開した前回のランキングから約半年、コロナ禍で主要大会が次々と中止になった昨年とは異なり、今年は各カテゴリーで多くの試合が行なわれており、この間に急浮上した候補も少なくない。6月13日に幕を閉じた全日本大学野球選手権の結果も踏まえた最新のランキングはどうなっているのか、まずは50~31位を紹介する。

▼50位:福永奨[捕手・国学院大](前回順位:圏外)
(ふくなが・しょう/右投右打/横浜高)
堅実なキャッチングと強肩が光る捕手。イニング間のセカンド送球はコンスタントに1.8秒台をマークし、実戦でのコントロールも安定している。課題の打撃もこの春は成長したところを見せ、リーグトップの15打点をマークした。最終学年に攻守とも大きく成長したのも好材料で、捕手不足の球団は狙い目の選手と言えるだろう。
タイプ診断:#強肩 #勝負強い

▼49位:水野達稀[遊撃手・JR四国](前回順位:圏外)
(みずの・たつき/右投左打/丸亀城西高)
高校時代から評判を集めていたショート。堅実さには少し課題が残るものの、プレーのスピード感は抜群で、スローイングの強さも申し分ない。小柄だがパンチ力があるのも魅力だ。まだ攻守ともに細かい課題はあるが、大舞台に強く、高校卒3年目という若さもあって将来性に対する期待も大きい。
タイプ診断:#スピードスター #大舞台に強い
 
▼48位:藤井建平[外野手・NTT西日本](前回順位:圏外)
(ふじい・けんぺい/左投左打/大阪桐蔭高→東海大)
高レベルで三拍子沿った万能タイプの外野手。ライトから見せる強肩はプロでも上位のレベルで、足を緩めない積極的な走塁も光る。昨年は下位を打つことが多かったが、今年は中軸を任されており打撃の確実性も着実にアップしている。即戦力候補の外野手として注目の存在だ。
タイプ診断:#三拍子 #即戦力候補

▼47位:米倉貫太[投手・Honda](前回順位:46位)
(よねくら・かんた/右投右打/埼玉栄高)
高校時代も注目されていた大型右腕。昨年の都市対抗ではわずか打者2人の登板に終わったが、151キロ、2600回転という数字を残した。今年も春先のスポニチ大会では好投を見せたが、チームの信頼を得るまでには至っていないだけに、日本選手権では成長ぶりをアピールしたいところだ。
タイプ診断:#未完の大器 #回転数◎

▼46位:ブライト健太[外野手・上部大](前回順位:圏外)
(ぶらいと・けんた/右投右打/葛飾野高)
先日の大学選手権で一気にドラフト戦線に浮上した強打の外野手。少しステップは淡白だが、無駄な動きのない伸びやかなスイングでスタンド中段まで運ぶ長打力を誇る。外野の守備も堅実さに課題は残るものの、運動能力の高さでカバーできる。秋も継続して結果を残せばさらに評価が上がるだろう。
タイプ診断:#赤丸急上昇
 
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センバツ優勝左腕の石田は大学進学の可能性も