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MLB

名将マッドンも「問題はあの一球だけ」と苦言。エンジェルスが絶好機を失った“誤審”が物議を醸す「ますますうんざり」

THE DIGEST編集部

2022.05.01

得点機をふいにされ、やりきれない思いを吐露したマッドン監督。百戦錬磨の指揮官がそう嘆くのも仕方がない判定ではあった。(C)Getty Images

得点機をふいにされ、やりきれない思いを吐露したマッドン監督。百戦錬磨の指揮官がそう嘆くのも仕方がない判定ではあった。(C)Getty Images

 日米球界問わず、今季はストライクとボールを巡るジャッジが注目されているが、MLBでは、ふたたび物議を醸す判定が下された。
【動画】打者も思わず「嘘だろ?」と不満! エンジェルスを悩まされたストライク判定をチェック

 一打出れば、逆転の目も出る場面だった。現地時間4月30日に行なわれたシカゴ・ホワイトソックス対ロサンジェルス・エンジェルス戦の8回表、0対4と追いかける展開となったエンジェルスは、2死一、三塁の好機で、2番のブランドン・マーシュが打席に立った。

 ここで繋がれば、マイク・トラウト、大谷翔平、アンソニー・レンドーンの強力クリーンアップに回る。そんな文字通りの絶好機でマーシュは気合十分。相手バッテリーの慎重な配球にも動じずにフルカウントまで待ちこむ。

 しかし、ここで不可解なジャッジは下される。勝負の6球目に相手右腕ケンドール・グレイブマンが投じた一球は、外角高めへの87.6マイル(約140.9キロ)のスライダー。これを確信的に見送ったマーシュだったが、球審は「ストライクスリーッ!」とコール。終盤の逆転劇は幻と消えたのだ。

 当然、エンジェルスベンチは納得がいかずに抗議。球審を務めたラリー・バノーバーのもとへ歩み寄って何やら話し込んだジョー・マッドン監督は、試合後の会見で「間違いは誰にでもある。それにラリーが誠実な人物だということはわかっている。これも試合の一部だ」としながらも、「問題だったのは、あの一球だけだ」と苦言を呈した。

 もっとも、際どく、難しい判定ではあった。MLBの公式チャートでも問題の6球目は、ボール1つ分あるかないかだけボールゾーンに外れている。とはいえ、データ上ではボールであるため、マッドン監督が「問題だったのは、あの一球だけ」と語るのも無理はない。

 無論、現地記者たちからは、判定に対する批判が飛んでいる。米野球専門メディア『Jomboy Media』が「打者はますますうんざりさせられている」と皮肉れば、米放送局『Fox Sports』は「ブランドン・マーシュはこれが3つ目のストライク判定されたことに不満げだ」と動画を交えて伝えている。

 たかが一球、されど一球――。今回のような判定が繰り返されないためにも、何らかの対応策を講じてほしいものだが……。

構成●THE DIGEST編集部

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