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「めっちゃ惜しい」61発未遂の大飛球を放ったジャッジに現地メディアが悲鳴「ヤンキース史上最も劇的な本塁打のはずが…」

THE DIGEST編集部

2022.09.23

ロジャー・マリス氏の記録まであと1本と迫る、ヤンキースの主砲ジャッジ。(C)Getty Images

 アメリカン・リーグ最多本塁打(61本)まであと1本に迫るアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)。そんな彼が球史を塗り替える瞬間を待ちわびるファンは多い。

 現地時間9月22日、本拠地で行なわれたボストン・レッドソックス戦では、そんなファンが興奮する瞬間があった。「1番・右翼」で出場したジャッジは、2打数無安打、3四球、1三振で61年ぶりとなる偉業はお預けとなったのだが、あと僅かで本塁打という惜しいシーンがあったのだ。

 第4打席まで四球、四球、空振り三振、四球とボールを前に飛ばせずにいたジャッジ。そして4対4の同点で迎えた9回裏に第5打席が回ってくると、相手右腕マット・バーンズの95.8マイル(約154.1キロ)の4シームを高々と打ち上げる。球場のファンからは歓声が上がったものの、打球はフェンス手前で失速して僅かに届かず……。中堅手が難なくキャッチした。

【動画】あとひと伸び!61号を逃したジャッジの大飛球をチェック

 サヨナラの局面での飛球に、球場全体からも大きなため息が漏れた。そんなシーンを目の当たりにした米放送局『WTAJ-TV』のスポーツ記者ライアン・リスキー氏は、「61本塁打目がレッドソックス戦でサヨナラ弾だったら、本当に相応しかったのに。めっちゃ惜しい」と無念さを記した。
 
 また、米紙『New York Post』は、未遂で終わった61発について「月に向かってボールを打ち上げ、桁外れの強打者であることを世界に示した」「ヤンキース史上最も劇的な本塁打のはずが、突然、誰も見たことがないような最も強い飛球のひとつになった」と評している。

 またアーロン・ブーン監督は、試合後「素晴らしい打席だった。モニュメントパーク(ヤンキースタジアム)で打てれば、かなり印象的になると思った」と称えたと同紙は伝え、敵将のアレックス・コーラ氏も「これこそMVPだ」と賛辞を贈った。

 間もなく閉ざされた扉が61年ぶりに開くだろう。ヤンキースファンは言うまでもなく、世界中の野球ファンがそのときを待つ。

構成●THE DIGEST編集部

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