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「前田健太の1年目」を超えられるか――米記者が期待するメッツ千賀滉大のデビューシーズン最高のシナリオは?

THE DIGEST編集部

2022.12.27

メッツ入りが決まった千賀(左)には大きな期待が寄せられている。1年目から大活躍をした前田(右)のような働きを見せられるか。(C) Getty Images

 来季からのメジャー挑戦が決まった日本人選手に注目が集まっている。ニューヨーク・メッツへの入団が決まった千賀滉大だ。

 メッツは2022年のレギュラーシーズンをナショナル・リーグ2位で終え、ポストシーズンに進出。来季を見据え、先発ローテーションを支える主力の一人として、福岡ソフトバンクホークスから海外フリーエージェント(FA)権を行使した千賀を5年総額7500万ドル(約102億円)で獲得した。

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 千賀は11年にソフトバンクへ入団。在籍した11シーズンで、1,340イニングを投げて防御率2.42、WHIP1.09という成績を残した。16年から今季までは7年連続で2桁勝利をマーク。19年は180イニングで227個の三振を奪い、パ・リーグの最多奪三振に輝き、無安打無得点試合も達成している。20年にはキャリア通算1000奪三振を達成し、最多勝と最優秀防御率、最多奪三振を獲得。日本代表では17年WBC、21年東京五輪に出場と、輝かしい実績を引っ提げてメッツ入りした。

 メッツ専門メディア『Rising Apples』のブライアン・サンチェス記者は「コーダイ・センガは先発とブルペンを経験しているため、メッツに多様な才能を与えてくれる」と絶賛している。

 しかしながら、1シーズンで150イニングを超えたのは11シーズンのうち3回だけで、「5日ごとに登板することに関しては疑問符がつくかもしれない」との懸念も示している。また、怪我の記録があることにも触れている。

 同記者によると、2016年に広島東洋カープから、メジャーリーグに移籍し、1年目から大活躍した日本人投手の前田健太の名前を挙げ、「千賀の最高のシナリオは、175 イニング、ケンタ・マエダ1年目の 16勝11 敗、防御率3.48 で投げること」と期待を寄せている。一方、2019年に埼玉西武ライオンズから、メジャー入りし、1年目を6勝11敗、防御率5.46で終えた菊池雄星の名前も挙げ、「ルーキーシーズンで苦しんだユウセイ・キクチを模倣する可能性もある」とも言及している。

 先発として、リリーフとしても新天地で大いに期待されている千賀。果たして1年目はどれほどの活躍を見せてくれるのだろうか。2023年の"メジャーリーガー"千賀の活躍から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部
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