侍ジャパンは３日、中日ドラゴンズと壮行試合を行なっている。テレビ朝日の中継で解説を務めた古田敦也氏と松坂大輔氏が、侍ジャパンの先発・今永昇太（横浜DeNA）のピッチングと、実戦ならではの“あるプレー”について目を光らせた。

　今永は１回に先頭打者の大島洋平に対し、初球は力強いストレート。球速はいきなり150キロを記録した。これに松坂氏は「速いですね。いい準備ができていたんじゃないですか」とうなった。

　4番・ビシエドには内角高めの真っすぐで空振り三振を奪った場面に「フォームとボールのイメージのギャップですかね。そこまで速いボールが来そうにない」と、球速以上に伸びのある直球に注目した。

　また、古田氏は１回二死ランナー１、２塁で５番・アキーノと対峙したときに、２塁けん制アウトに打ち取った侍ジャパンの連携守備に注目。「この辺りできているのはさすがですね」と指摘した。その理由に、「バントやけん制は、なかなか決まらない。自分を救った素晴らしいプレー」と、チームプレーを評価した。
  　松坂氏は投手出身らしく、ピッチャー目線で「（今永の）タイミングもいいし、投げた場所もいい」と解説。「急造チームでは難しい、いいプレーだったと思います。ちゃんと（けん制が）できるか実戦じゃないとできないですから」とWBC初戦に向け、実戦だからこそできた好プレーだったと力説した。

　第2先発を務める可能性の高い今永。この日は本番を見据えた投球を披露し、３回に中日の新助っ人・カリステに左安打を打たれ１点を失ったが、追加点は許さなかった。今永はこの回でマウンドを降り、3回56球、被安打3、奪三振7と上々の内容だった。

　試合は５回表を終え、１対１の同点のまま侍ジャパンの攻撃に入った。

構成●THE DIGEST編集部

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