3月8日に開幕する第5回ワールド・ベースボール・クラシック(以下WBC)。全20ヵ国が4つのプールに分かれ、まずは1次ラウンド突破を争う。ここでは、台湾の台中インターコンチネンタル野球場で行われるプールA5ヵ国それぞれの戦力を確認しておこう。
●キューバ
戦力評価:B-
かつてのアマチュア最強チームも、第1回大会で決勝に進出した以外はすべて2次ラウンド敗退。失地回復を図るべく、ついに亡命選手の代表招集を決断した。
その結果、メジャーでもバリバリレギュラーで活躍する強打の三塁手ヨアン・モンカダと、2020年にゴールドグラブを受賞したアスリート系外野手のルイス・ロバート(ともにホワイトソックス)の2人が参加。ただし、トップ選手と呼べるのはこの2人くらいで、代表の中核はむしろNPBで活躍する選手たちになるだろう。
特に、昨季いずれも50試合以上に登板し、防御率1点台以下のリバン・モイネロ(ソフトバンク)、ライデル・マルティネス、ジャリエル・ロドリゲス(ともに中日)のリリーフトリオは超強力。ソフトバンクで活躍したジュリスベル・グラシアルとアルフレッド・デスパイネも代表に参加する。
先発投手陣が何とか持ちこたえてブルペン勝負に持ち込めば、日本相手にも互角に戦える可能性も十分。久々のベスト4進出も夢ではない。
●イタリア
戦力評価:B-
19年に35本塁打を放ったトレイ・マンシーニ(カブス)、メジャー屈指の選球眼を誇るブランドン・ニモ(メッツ)、昨季リーグ3位の36セーブを記録したジョーダン・ロマーノ(ブルージェイズ)らが出場表明し、一時は過去最高の陣容が揃うかと思われたが、3人とも辞退を表明。メンバーはかなり地味になってしまった。
それでも、21年にア・リーグ5位の打率.300を記録したニッキー・ロペス(ロイヤルズ)、同じく巧打が持ち味のジェフ・フレッチャー(エンジェルス)に加え、昨季メジャー1年目で出塁率.383、OPS.832を記録した大砲のビニー・パスクアンティーノ(ロイヤルズ)、走攻守揃った有望株のサム・フレリック(ブルワーズ)もおり、打線は決して悪くない。
問題は投手陣で、かつてのオールスター先発投手マット・ハービーもいるが、現役バリバリのメジャーリーガーとなるとアンドレ・パランテ(カーディナルス)、マット・フェスタ(マリナーズ)くらい。それでも、グループAを勝ち抜く力はあり、13年以来の2次ラウンド進出を目指す。
●キューバ
戦力評価:B-
かつてのアマチュア最強チームも、第1回大会で決勝に進出した以外はすべて2次ラウンド敗退。失地回復を図るべく、ついに亡命選手の代表招集を決断した。
その結果、メジャーでもバリバリレギュラーで活躍する強打の三塁手ヨアン・モンカダと、2020年にゴールドグラブを受賞したアスリート系外野手のルイス・ロバート(ともにホワイトソックス)の2人が参加。ただし、トップ選手と呼べるのはこの2人くらいで、代表の中核はむしろNPBで活躍する選手たちになるだろう。
特に、昨季いずれも50試合以上に登板し、防御率1点台以下のリバン・モイネロ(ソフトバンク)、ライデル・マルティネス、ジャリエル・ロドリゲス(ともに中日)のリリーフトリオは超強力。ソフトバンクで活躍したジュリスベル・グラシアルとアルフレッド・デスパイネも代表に参加する。
先発投手陣が何とか持ちこたえてブルペン勝負に持ち込めば、日本相手にも互角に戦える可能性も十分。久々のベスト4進出も夢ではない。
●イタリア
戦力評価:B-
19年に35本塁打を放ったトレイ・マンシーニ(カブス)、メジャー屈指の選球眼を誇るブランドン・ニモ(メッツ)、昨季リーグ3位の36セーブを記録したジョーダン・ロマーノ(ブルージェイズ)らが出場表明し、一時は過去最高の陣容が揃うかと思われたが、3人とも辞退を表明。メンバーはかなり地味になってしまった。
それでも、21年にア・リーグ5位の打率.300を記録したニッキー・ロペス(ロイヤルズ)、同じく巧打が持ち味のジェフ・フレッチャー(エンジェルス)に加え、昨季メジャー1年目で出塁率.383、OPS.832を記録した大砲のビニー・パスクアンティーノ(ロイヤルズ)、走攻守揃った有望株のサム・フレリック(ブルワーズ)もおり、打線は決して悪くない。
問題は投手陣で、かつてのオールスター先発投手マット・ハービーもいるが、現役バリバリのメジャーリーガーとなるとアンドレ・パランテ(カーディナルス)、マット・フェスタ(マリナーズ)くらい。それでも、グループAを勝ち抜く力はあり、13年以来の2次ラウンド進出を目指す。
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