日系人選手として初の日本代表入りを果たしたラーズ・ヌートバー(セントルイス・カーディナルス)は3月10日、東京ドームで行なわれたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドプールB第2戦(韓国戦)に「1番・中堅」としてスタメン出場。4打数2安打1打点をマークすると、守備でも軽快なプレーを披露し、13対4の大勝に貢献した。
とりわけ東京ドームを沸かせたのは、5回1死一塁のワンシーンだ。韓国2番のキム・ハソン(サンディエゴ・パドレス)がセンター方向へ浅いフライを打ち上げると、これに素早く反応したヌートバーが猛ダッシュを見せ、頭から飛び込んでスーパーキャッチ。先発したダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)の後を受けた2番手の今永昇太(DeNA)を救う気迫のファインプレーに対し、場内からは大拍手が巻き起こった。
9日の中国戦でも、華麗なスライディングキャッチを披露し、大きな反響を集めていたヌートバー。連日の美技には、米スポーツチャンネル『Fox Sports』の名物アナリストで、”大谷翔平マニア”としても知られるベン・バーランダー氏も、公式ツイッターを更新し、「ヌートバー、なんという信じられないキャッチなんだ!!」と興奮気味に反応している。
さらに続く投稿では、「ヌートバーは、一つひとつのプレーで日本の心を掴んでいる」と記すと、「日本代表でプレーするのが彼の夢だった。彼はこのために生まれてきたのだ」とコメント。この日は、韓国に3点を先制された直後の3回、無死一、二塁から逆転の口火を切るタイムリーヒットを放つなど、バットでも大活躍だった。
試合後のヒーローインタビューでは、「最高の気分です、日本代表の一員になれて誇りに思いますし、勝てて良かったです」と笑顔で語り、最後は東京ドームに詰めかけた4万1629人に向かって「ニッポンダイスキ、ミンナアリガトー!」と日本語で絶叫し、満面な笑みを浮かべてインタビューを終えたヌートバー。次戦以降もそのパフォーマンスに注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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