3月12日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場中の日本代表は、東京ドームで行なわれた1次ラウンドプールBの第4戦でオーストラリア代表と対決。大谷翔平に今大会第1号となる特大アーチが飛び出すなど、好調な打線がかみ合って、7対1と勝利。無傷の4連勝で準々決勝進出を決めた。
そんな侍ジャパンとの対決に特別な感情を抱いた投手がいる。11日に行なわれた一戦で先発登板を果たしたチェコ代表のオンジェイ・サトリアだ。
チェコが最終的2対10で大敗した一戦で、サトリアのピッチングは小さくない話題となった。日本の先発を務め、160キロ超えの剛速球を連発した佐々木朗希とは対照的に、最速127キロしかでなかった26歳の右腕は緩急をつけた投球で侍ジャパンの強力打線に対峙したのだ。
とりわけ苦しんだのがサトリアに大谷だった。
今大会は打率.500、OPS1.684と絶好調の偉才だったが、サトリアには苦戦。ボテボテの一塁ゴロに終わった初回の第1打席からタイミングを狂わされると、3回の第2打席では116キロのチェンジアップに空振り三振。そのスローボールに翻弄され続けたのである。
最終的に3回(69球)、被安打5、奪三振4、与四球2、3失点という内容で降板したサトリアは負け投手にはなった。だが、チェコのパベル・ハジム監督が「彼から三振を奪ったということは死んでもいいような気持ちだったと思う」と慮ったサトリアは、試合後、米放送局『FOX Sports』のポッドキャスト番組「Flippin' Bats Podcast」に出演。その心境を明かしている。
まず、大谷から三振を奪ったシーンについて問われたサトリアは、「そうだなぁ……なんだか凄かったよ」と切り出し、「あの瞬間は全ての世界が止まったようだった」と笑顔でコメント。さらに「まるで心臓発作のようだ」と独特な表現を振り返り、「瞬間的にダグアウトの方を見て『イエーイ!やったぞ!』って感じになった」と同僚たちとの思い出を語った。
12日の韓国戦に3対7で敗れ、現在1勝2敗となっているチェコ代表。13日のオーストラリア戦を残し、準々決勝進出は厳しい状況だが、グラウンド外の行動を含めた彼らの初出場とは思えないパフォーマンスが、日本ファンの心を掴んだのは間違いない。
構成●THE DIGEST編集部
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最終的に3回(69球)、被安打5、奪三振4、与四球2、3失点という内容で降板したサトリアは負け投手にはなった。だが、チェコのパベル・ハジム監督が「彼から三振を奪ったということは死んでもいいような気持ちだったと思う」と慮ったサトリアは、試合後、米放送局『FOX Sports』のポッドキャスト番組「Flippin' Bats Podcast」に出演。その心境を明かしている。
まず、大谷から三振を奪ったシーンについて問われたサトリアは、「そうだなぁ……なんだか凄かったよ」と切り出し、「あの瞬間は全ての世界が止まったようだった」と笑顔でコメント。さらに「まるで心臓発作のようだ」と独特な表現を振り返り、「瞬間的にダグアウトの方を見て『イエーイ!やったぞ!』って感じになった」と同僚たちとの思い出を語った。
12日の韓国戦に3対7で敗れ、現在1勝2敗となっているチェコ代表。13日のオーストラリア戦を残し、準々決勝進出は厳しい状況だが、グラウンド外の行動を含めた彼らの初出場とは思えないパフォーマンスが、日本ファンの心を掴んだのは間違いない。
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